ベトナムでのISO27001取得・運用は難しそうに見えますが、ポイントを押さえれば驚くほど簡単に進められます。本コラムでは、取得までの流れや現場で役立つ 7つの運用ポイント を具体例とともに紹介。情報セキュリティを無理なく定着させたい企業必見の内容です。
ISO27001の取得って難しいの?
ISO27001は情報セキュリティマネジメント(ISMS)の国際規格で、「情報を守るためのルール作りと運用」を体系化したものです。「導入は難しいのでは?」と不安に感じる企業も多いですが、実際にはポイントを押さえれば意外とスムーズに運用できます。重要なのは、現場の負担を減らしながら 日常業務に自然に組み込むことです。
ISO27001の取得までの流れ
ISO27001の取得には大きく分けて以下のステップがあります。
| 現状分析(リスクアセスメント) | 組織の情報資産を洗い出し、どのようなリスクが存在するかを特定・評価します。この段階で、ベトナムでの事業特有のサイバーセキュリティリスクも考慮に入れます。 |
| セキュリティポリシー策定 | 組織の情報資産を洗い出し、どのようなリスクが存在するかを特定・評価します。この段階で、ベトナムでの事業特有のサイバーセキュリティリスクも考慮に入れます。 |
| 体制づくり(ルール・教育・訓練) | 策定したポリシーに基づき、従業員への教育や訓練を実施し、組織全体でセキュリティ体制を運用します。 |
| 内部監査・マネジメントレビュー | 自社でISO27001の運用状況を監査し、問題点や改善点を洗い出します。 |
| 審査機関による審査 → 認証取得 | 外部の審査機関による審査を受け、適合していると判断されれば、晴れて認証が取得できます。 |
| 体制づくり(ルール・教育・訓練) | 策定したポリシーに基づき、従業員への教育や訓練を実施し、組織全体でセキュリティ体制を運用します。 |
ISO27001の運用のポイント7つ
文書は“必要最小限”に
ISO27001では手順や規程の文書化が求められますが、全てを詳細に書く必要はありません。
ポイントは:「誰が、何を、どのようにやるか」 が分かることです。
・例:アクセス権管理 → 「毎月1回、担当者がユーザー権限を確認する」と簡単なチェックリスト化
・例:情報の廃棄 → 「機密情報はシュレッダーまたは専用箱に廃棄」と短文で十分
こうすることで文書作成の時間を大幅に削減できます。
リスク評価は現場目線で
リスク評価は計算式や専門用語に頼る必要はありません。
現場が日常で直面する 「情報漏洩・破損・不正利用の可能性」 をシンプルに洗い出すだけで十分です。
ポイント:評価は「低・中・高」でざっくり分けることです。
・例:営業資料をメールで送信 → 送信ミスの可能性 → 中リスク
・例:機密サーバーへのアクセス権の過剰付与 → 高リスク
現場目線で考えると、実効性のあるリスク対応策が出やすくなります。
日常業務に組み込む
ISO27001を特別な作業として考えると負担が大きくなります。業務フローに 自然に組み込むこと が成功の鍵です。
・例:メール送信時にCC/BCCを必ず確認
・例:社内共有フォルダのアクセス権は定期レビューを日常タスクに組み込む
・例:重要文書の保管は物理的・電子的に分けて習慣化
こうすることで、現場に負荷をかけずに規格を守れます。
定期点検は重点だけでOK
内部監査やレビューは「全てを細かくチェック」する必要はありません。
重要なリスクや変更があった箇所だけ確認する のがポイントです。
・例:前回の指摘が改善されているか
・例:新規スタッフがセキュリティルールを守れているか
短時間で済む分、継続しやすく、現場の負担も最小限に抑えられます。
教育は短時間で、繰り返し行う
ISO27001の教育は「知識を詰め込む」よりも、「なぜ守るか」を理解させる方が効果的です。10〜15分で終わる短い資料や動画を視聴するとよいです。新入社員だけでなく、既存スタッフも年1回リマインドし、「情報漏えい事例」など身近な話題で関心を引きましょう。繰り返し教育することで自然に行動に定着します。
ルールはシンプルに
現場で守られるルールは数が少なく、明確なものです。「ログインIDの管理」「パスワード更新」「アクセス権の見直し」など基本的なものに絞りましょう。
・例:パスワードは最低12文字・90日ごとに変更 → 表示も簡潔に
・例:不要なファイルは3か月で削除 → 自動化ツールの利用も有効
シンプルなルールは運用負荷を下げ、現場の協力も得やすくなります。
改善は小さく、早く
完璧を目指すより 小さく改善すること が運用成功の秘訣です。毎月1つだけ改善点を見直しましょう。
トラブルが発生したらすぐ対応策を記録し、
成功例や改善策を社内で共有 → ノウハウとして蓄積
この積み重ねで、ISO27001運用は自然に定着します。
まとめ
ISO27001の運用は、「文書を最小限にする」「リスク評価を現場目線で行う」「日常業務に自然に組み込む」ことで、大幅に負担を減らせます。さらに、短時間教育、シンプルルール、定期点検、小さな改善を積み重ねることで、現場に無理なく定着します。
ベトナムでのISO27001運用も、この7つのポイントを意識するだけで効率的かつ確実に実施可能です。複雑な運用や認証取得のサポートは、スリーエーコンサルティングにお任せください。現場に合った簡単な運用の仕組みづくりを丁寧に支援いたします。
| 企業名 | 3A CONSULTING COMPANY LIMITED |
|---|---|
| 事業内容 | ISO認証取得・運用代行サポート |
| 代表者 | LUONG THI THANH HUYEN |
| 資本金 | VND 300,404,000 |
| 電話番号 | +84-857-904-239(ZALO・電話)(日本語・ベトナム語) |
| お問い合わせ メールアドレス |
vn@3a-c.com(リン|日本語・ベトナム語) |
| 住所 | F8, Hancorp Plaza, 72 Tran Dang Ninh, Dich Vong, Cau Giay, Ha Noi |
| ウェブサイト | https://ninsho-partner.com/inquiry_vietnam/ |





































