ベトナムの多くの農村部では古くから栽培されていて、決して珍しい果物ではないはずのナツメヤシの実(デーツ)がSNS上で話題になっている。ドライデーツは世界各地で広く食されているが、生のナツメヤシの実を食べたことがある人はそう多くないだろう。そこに「縦に噛むと甘く、横に噛むと渋みが強い」という興味深い食べ方の秘訣がSNS上で拡散されたことで、生デーツの食レポのトレンドが急速に広がった。
生デーツは親指ほどの大きさで楕円形。大きな房にたくさん実り、熟すと黄金色で滑らかで光沢のある殻になる。洗うだけですぐに食べられ、中は少しカリッとしていて、中心にはドライデーツで見慣れたあの細長い種が入っている。
噂通り、噛む方向ひとつで本当に味が変わるのだろうか。まず縦方向に噛んでみると、甘味と、不快には感じない程度のほのかな渋みを感じた。次に横方向に噛むと、思わず顔をしかめてしまう程の強い渋みを感じた。SNS上に投稿された多数の食レポにより、生デーツは「縦に噛むと甘く、横に噛むと渋い」という噂は本当であること、また生デーツを食べ慣れている人の間では暗黙のルールとして周知されていることが判明した。これは果実の構造によるものと考えられる。生デーツは茎に近い部分は甘みが強く、下半分は渋みが強い。横に噛むと渋みの強い部分だけを先に食べることになるが、縦に噛むと甘い部分と渋い部分が丁度よく混ざり合う。科学的裏付けはないが、多くの人が検証し、噂の信憑性はより高まった。

こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!































