南国フルーツジャム[第二弾]【食べ比べ】|ベトナムの「食」をフードアナリストちぇりが深堀り!|VIETNAMFoodLover(No.159)

日本では中々目にする機会が少ない南国のフルーツジャムをご紹介します!【第二弾】

前回に引き続き、フルーツジャムのご紹介。南国フルーツ、そしてそれらにスパイスを加えた味わいなどは日本では珍しいものながら、味わい的には日本人も受け入れやすいものが多いので、日常遣いにもお土産にもぴったりです。小さいポーションなのも、お試しにはピッタリ。せっかくなのでぜひ楽しんでみてくださいね!

Mut Dua & Gung【LE FRUIT】


パイナップルと生姜のジャム。パイナップル自体、煮詰めると充実度の高い厚みのある味に なるのですが、そこに生姜が加わることで厚みのある大人の味わいに。濃厚なので、少量でも満足感が高いのが特徴で、薄く パンにつけるだけでも美味しいですし、バターと合わせてもバランスの良い味わいに。
■ 甘さ   ★★★★
■ 南国度  ★★
■ 酸っぱさ ★★

Mut Oi Sa【la petite epicerie】


グァバとレモングラスのジャム。残念ながらレモングラスの風味はそこまで前面に出されてなくて、隠し味程度。グァバにはそもそも酸味もないので、全体に柔らかい風味のある甘味強めのジャム、といった印象。強い 特徴がない分、万人に好まれやすく、印象としてはリンゴジャムの穏やかさに近い感じ。
■ 甘さ   ★★★★
■ 南国度  ★★★
■ 酸っぱさ ★

Mut Xoai & Que【LE FRUIT】


マンゴーとシナモンのジャム、実はシナモンもベトナムの特産品。マンゴーと共に豊富に収穫できる食材として人気ですが、その二つを合わせたことにより、かなり大人の味わい。濃厚且つ深い風味はチーズなどの塩味の強いものとも合い、赤白、どちらのワインともよく合うのでおつまみにも吉。
■ 甘さ   ★★★★★
■ 南国度  ★★★★★
■ 酸っぱさ ★

Mut Chuoi So co la【la petite epicerie】


バナナとチョコレートのジャム。チョコレートベースにバナナの風味がするのかと思ったら、バナナジャムがメインで、そこにチョコレート風味が添えられてるという比率関係。食感もバナナが主役の味わいと食感なので、チョコレートスプレッド的なものはあまり期待できないので注意。
■ 甘さ   ★★★
■ 南国度  ★★★
■ 酸っぱさ ★★

Xat Chutney Xoai【LE FRUIT】


マンゴーチャツネ。カレーなどに添えられるものでもあるためか、他にご紹介しているジャムとは様子が違い、かなりの塩気とスパイスが強く効いた商品。料理の要素がとても強いので、知らずにパンにつけて食べよう とすると驚くかも知れないので注意。カレーに添えたり、チーズと合わせると吉。
■ 甘さ   ★
■ 南国度  ★★★★
■ 酸っぱさ ★★

Mut Xoai & Khe【LE FRUIT】


マンゴーとスターフルーツのジャム。マンゴーのモッタリしたコクと、スターフルーツのさっぱり感をゼリーのようなテクスチャーに閉じ込めた一品。ただしスターフルーツの味わいをよく知らないとそれと気づきにくくマンゴー感も穏やかなため、少し印象には残りにくいかも。少しスパイス感もあり。
■ 甘さ   ★★
■ 南国度  ★★★
■ 酸っぱさ ★★
南国の果物とスパイス
南国で、スパイスは料理の要素、というだけでなく、発汗や体調を整えるための生活に欠かせない要素でもあります。日本ではフルーツに強いスパイスを合わせることは少ないので意外に感じるかも知れませんし、お菓子的要素の強いジャムという分野では違和感すら感じるかも知れませんが、大人の味わい、慣れるととても美味しいですよ!

Writer: ちぇりさん|在住12年目。日本で1,500件、ホーチミン市内で3,000件以上を食べ歩き、現地の食材や調味料にも興味津々。食べるのも作るのも好きなフードアナリスト。
フードアナリストちぇりのホーチミンの美味いもん

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