登壇された、HILLASEANベトナムチームのメンバー
10月4日、日本大手の広告代理店「博報堂」主催の「ASEAN SEI-KATSU-SHA Forum 2019」がホーチミン市内のホテルニッコーサイゴンで開催された。
今年のテーマは「テクノロジーの変革、生活者行動の変容」。博報堂 HILL ASEANベトナムチームによる基調講演では、定性および定量調査をもとに、過去10年間でスマートフォンやSNSがアセアンに住む生活者の暮らしがどのように変化したか、そして次の10年では、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)の新技術の普及が、彼らの生活をどのように変えていくのかを発表。
新しいテクノロジーの到来についてアセアンの人々は楽観的な見方をしており、今回の調査では、AIの新技術を「有益」か「脅威」かを尋ねた質問に対し、ベトナムでは「有益」と答える人の割合が90%と、ASEAN6ヶ国の中で最も多い結果となった。
IoTデバイスの普及により、AI技術が蓄積されたビッグデータを活用することで、生活者の未来の行動を予測できるようになった。博報堂は、AIスピーカーが人々に向かって適切な解決策を提案する時代が、すぐそこまで迫っていると強調する。
アセアン諸国において、今後も広がりが予想されるAssistive(支援のある)な暮らしに向け、企業やブランドと生活者とのかかわり方がどのように変化していくのか、今後ますます注目が高まりそうだ。