テトは家族はもちろん普段はなかなか会えない親戚一同も皆集まる機会。家族で大掃除をする様子、一緒に料理をする様子、ご馳走やケーキを囲んでの家族団欒の様子、お年玉をもらう子供たちなどを撮影した写真が多数SNS上に投稿されるなか、玄関や階段に散乱するサンダルや靴を撮影した写真が話題になっている。サンダルや靴の数だけ人が集まり、笑い声も増える。旧正月の混沌を切り取った素朴な写真は多くの人にとって、自らの体験と思い出を振り返るきっかけになっているのかもしれない。
テトは故郷を離れて遠くで働く子供や孫が、両親や祖父母のもとに帰り、家族全員で食事をしながら、一年間の喜びや悲しみを語り合う貴重な時間。家族や親戚だけでなく、友人や恩師などに会い、新年の挨拶をする機会でもある。SNS上でも多くの人が「旧正月の間にしか得られないこういった機会に感謝している」と語っている。無論、遠方で働いていて何年も帰省していない人や、家族を失った人もいて、すべての人が家族の元に帰れるわけではなく、SNSで玄関や階段に散乱するサンダルや靴を撮影した写真には「写真を見て悲しい気持ちになったが『家族』という言葉のありがたみと特別さをこれまで以上に強く感じた」というコメントも寄せられていた。
ある人にとっては成長した子供や孫の幸せな姿を見ることや、元気な親や祖父母の姿を見ること、そしてすべての人にとって大切な誰かとのつながりを再確認できることが、テトの一番の贈り物ではないだろうか。

こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!