わずか5万VNDで入場できる市民のオアシス、トゥーレ公園内にあるハノイ動物園がここ最近注目を集めている。その理由は数ヶ月前に誕生したカバの赤ちゃん。SNSに投稿された写真を見た多くの人々が、その愛らしい姿を自分の目で見ようと、こぞって動物園を訪れている。
しかし実はカバの赤ちゃんを見るのは意外と簡単ではなく、現地を訪れてもその姿を見ることができなかったと話す若者は少なくない。カバの赤ちゃんは大抵、水中に潜って隠れており、呼吸をするために時々少しだけ水面に顔を出す。混雑している動物園でその瞬間を捉えることはなかなかに難しい。一部の来園者は赤ちゃんが水面に顔を出す瞬間を待つために15分以上もその場に留まっている。しかし水面からぼんやりと見える、母親のそばで静かに過ごすカバの赤ちゃんの様子を静かに眺めるだけでも十分に癒される。
母親のカバは、ビンズオン省のダイナム動物園で自然交配によって妊娠した。2023年12月にハノイ動物園へ移送され、2024年7月23日に水中で自然分娩により無事出産。カバの赤ちゃんの生まれた時の体重は約25kg。母乳だけですくすくと順調に育ち、生後4か月で体重は90kg近くに達したこの赤ちゃんの成長の様子を、多くの人々が温かく見守っている。飼育員の膝にかじりつく様子などが愛らしいと世界的に話題になったタイの動物園のコビトカバの赤ちゃん「ムーデンちゃん」と、このカバの赤ちゃんを比較する声もあり、注目度はさらに高まっている。
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