世界中の様々な国の伝統的な料理、食材、レストランを紹介するグルメ情報サイト「テイスト・アトラス」が発表した「世界のお菓子ベスト70」において、ベンチェ省のココナッツキャンディが星3.5の評価を獲得し(満点は星5つ)、26位にランクインした。同サイトは「ココナッツの産地として有名なベンチェ省を代表する伝統的な特産品であり、文化的要素と観光土産としての役割を兼ね備えている」と紹介している。
ココナッツキャンディの発祥地はベンチェ省のモーカイ郡で、発売当初は「モーカイキャンディ」と呼ばれていた。のちに製法が改良され、現在の味わいになってからは、より広い地域で親しまれるようになった。柔らかい食感が特徴で、口に含むと、ゆっくりと溶けていくキャンディからココナッツの風味とやさしい甘さが溢れ出し、口いっぱいに広がる。ベトナム南部の水郷地域の穏やかな文化を連想させる、温かみのある味わいが心に残る一品だ。地元ではこのココナッツキャンディは人々の日常に寄り添うおやつのひとつで、お茶を飲みながら会話を楽しむ場などでよく見かけられる。ベンチェ省の文化、食、観光を語る上で欠かせない商品となっていて、国内外から訪れる観光客は必ずといってよいほど家族や友人へのお土産としてココナッツキャンディを購入している。
なお「世界のお菓子ベスト70」の第1位にはベルギーのチョコレート、第2位にはイタリアのジャンドゥーヤ、第3位にはフランスのトリュフチョコレートが選ばれている。
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