短パンで来店を!雨季の洪水をコンセプトにした浸水レストラン

ホーチミン市内にあるかなり特殊なレストランが注目されている。ホーチミン市12区にある「Nước Nổi Quán」という名のこの店ではなんと、店内で西部地方の雨季の洪水の様子を再現している。客はふくらはぎの下まである水の中に足を浸しながら椅子に座り、食事を楽しんでいる。昼食時には店内はかなり混雑し、5〜7人のスタッフが食事を提供するために水の中を忙しく走り回っている。

同店のオーナーのキエム氏は「キエンザン省やドンタップ省に住んでいた際に、いくつもの洪水を経験しました。西部の人々に平穏な生活が戻ることを願いつつ、ホーチミンの人々に西部の状況を親しみやすいかたちで伝えるとともに、新しい体験を提供したいと考え、洪水の状況を再現することにしました」と説明してくれた。

初めは皆、興味本位でこの店を訪れるが、様々な西部の料理が楽しめ、価格も手頃で量が多く、家族連れやグループにも良いと、食事に対する評価も高い。グリルチキンはほとんどの客が注文する看板メニュー。西部出身の客は「この店の料理は、故郷を思い出させます。都会の人々には新鮮ではないでしょうか。西部の生活を体験できる面白い方法だと思います」と話す。家族連れの客は「新しいダイニングスタイルを体験したくて来ました」と言い、他の客たちは「携帯電話を水の中に落とさないように気をつけないと」と楽しそうに笑っていた。一方でSNSなどでは水源、体への影響、匂いなどの衛生状況に疑問や不安を感じるとの声も多い。

Bao
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
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