早すぎる公立幼小中学校の始業時刻に、抗議の声を上げる保護者たち|週末に読みたい!ベトナム時事ネタ帳

ホーチミン市の公立校の朝は早い。父母の背中で居眠りをする子ども、車の中であくびをしながら朝食を食べている子どもをあちらこちらで見かける。始業時間の早さに不満を感じている保護者は多いにも関わらず、この問題は何年も解決されていない。

市内の大半の学校において、始業時刻は午前7時、登校時刻は午前6時45分が通常。なぜこんなに早いのか、という保護者の質問に対し、学校側は「長い間そうしてきた」「交通渋滞を避けるため」「指導内容が多く、早い時間から学習を始めないとすべて教えきれない」などの返答をしてきた。午前7時の最初の授業に備え、子供たちは大抵遅くとも午前6時30分までには家を出る。そのために午前5時30分に起床し、身支度と朝食を済ませる。家で朝食を食べる時間がなくパンを買い学校で食べる子供もいる。

早朝から登校している生徒たちは、午後には疲れを見せ始めるので、多くの学校が午後3時30分頃に下校させる。まだ勤務時間中の保護者が大半で、子供たちを迎えに行くのが難しい。早すぎる始業時刻は、生徒だけでなく保護者や教師に負担にもなっている。また専門家は、学生の睡眠不足、集中力の欠如、肥満、うつ病など、さまざまな健康障害の可能性も危惧している。

高校に関しては現状維持。まだ学習意識、自発性、自律性の低い幼小中学生の始業時間は7時30分または8時に調整することが適切ではないか、という見解を保護者たちは主張している。改善は行われるのか、今後の動きが気になる。

編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!

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