高級高層オフィスビルで働く大物たちもこよなく愛する大衆食堂の素朴な味|週末に読みたい!ベトナム時事ネタ帳

オフィス街の高級高層ビルで働く人たちはどんな豪華なランチタイムを過ごしているのだろうか。その答えを探しに、ホーチミン市3区、ヴォヴァンタン通りに足を運ぶと、ランチのピークを迎える12時頃、馴染み客と思われる人で溢れかえる大衆食堂があった。ここで食事をするためだけにわざわざバイクでやってきて、なんとか駐車スペースを探そうとしている人も数多く見られる。 

ふくよかな女性店主が営むこの素朴な大衆食堂を、常連客らは親しみを込めて「ファットアント」と呼ぶ。ホーチミン中心部で働く誰もが知っている店と言うのは少々大袈裟だが、ヴォヴァンタン通り周辺で働く人々であれば、間違いなく知っている有名店だ。

人気の理由は豊富な品数。店先には40品近くの料理がすらりと並び、道行く人の目を引く。売れ筋の品は、イカの肉詰め、魚のフライ、豚肉の煮込み、豆と牛肉の炒め物、豆腐の肉詰め、海老の甘辛炒め煮など。その他にも茹でモツのマムトム(エビのペースト)風味や、西部風魚のスープ煮込みなど、常連客を虜にしている看板メニューがある。

料理は一品6万~10万VND程度。原材料の価格の高騰に伴い年々多少の値上げはしてきたものの、40年以上同じ美味しさを保っている。どの料理もその日に調理したものを売り切るようにしていて、毎日鮮度の良い作りたての料理だけが店頭に並ぶ。衛生的で美味しく、手早く食事が提供されるため、新入社員から会社経営者まで、あらゆる層のオフィスワーカーに愛されている。

編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!

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