乗客ではなくぬいぐるみで満員サイゴンの街を走る心温まるバス|週末に読みたい!ベトナム時事ネタ帳

146番のルートを走る1台のバスが、ホーチミン市の可愛らしい新名物となっている。このバスの車内のあちらこちらにはぬいぐるみがぶら下がっている。仕掛け人は、このバスの運転手トゥエンさんと車掌のサンさん。

昨年、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でバスの本数が減り、ミエンドンバスターミナルでの休憩時間が増え、UFOキャッチャーで遊ぶ人を眺めていたサンさん。他の人が挑戦する様子を見ているうちに対策を思いつき、自ら挑戦してみたら大成功。それからUFOキャッチャーに入れ込むようになったという。戦利品のぬいぐるみを数点車内にぶら下げたところ、乗客の学生たちにとても好評だったこともあり、疲れた人たちを癒し幸せにしたいという思いで、トゥエンさんとサンさんは車内に飾るぬいぐるみの数を増やしていった。最初の頃はぬいぐるみを獲得するのに何度も挑戦し多くのお金を注ぎ込んだこともあったが、徐々に上達し、今ではストレス解消も兼ねた良い趣味になっているという。

ぬいぐるみを飾るだけでなく、2人は植物と小さなテレビも車内に搭載。盗まれるのでは、と心配する人も周囲にはいたが、乗客はこの特別なバスを楽しむ優しい人ばかりで、嫌な思いをするようなことは一切なかったと2人は話す。2人が走らせるバスを何年も利用していて、お互い家族のように思っている乗客も多いという。ぬいぐるみバスに乗ってトゥエンさんとサンさんと何気ない会話を交わし、忙しい一日の疲れを癒す人はこれからも増えそうだ。

編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!

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