世界銀行はこのほど、ハノイ市で実施した記者会見で、ベトナムの2022年通年の国内総生産(GDP)伸び率に関して、前年比5.5%の成長を確保するとの見通しを明らかにした。2021年は前年比2.6%の伸び率だったが、ここから回復するとみている。
世銀は「内外における新型コロナウイルスの流行は落ち着きを見せたと仮定すると、消費者と投資家の信頼が回復するにつれてベトナムのサービス部門は徐々に回復するだろう。製造部門に関しては米国、欧州連合(EU)、中国からの安定した需要から恩恵を受ける見込みだ」と説明する。
さらに世銀は「財政赤字と債務は今後も安定して推移し、債務GDP比率は58.8%となる見通しだが、これは法定限度をはるかに下回る水準だ」と指摘する。
一方、世銀はベトナム経済にとって新型コロナウイルスの未知の動向など深刻な下振れリスクがあると予想する。また新たな変異株の流行は社会的距離を取る対策の見直しを迫るとともに、経済活動の阻害要因になる恐れがあるという。ほかにベトナムの内需の弱さも景気回復の足かせになるとみられる。
引用元:Vietnamnet 1月15日
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