ドンタップ省のユニークな市場「ゴーストマーケット」再興計画始動

い草のゴザの販売を中心に栄えてきたドンタップ省ラップボー地区にあるディンイエン市場は、時代の変化とともに衰退しその姿を消していた。ドンタップ省政府は、国内外の観光客の誘致促進を目的に、「ゴーストマーケット」ことディンイエン市場の復興・再構築の取り組みを進めている。

同市場は深夜に開くことが多く、電気のない場所で自ら持ち込んだ灯りを頼りにゴザを販売する商人が多いことから、「ゴーストマーケット」と呼ばれるようになった。市場は不定期で開催され、営業時間は通常午後11時から翌日の午前4時頃まで。売り手が灯りとゴザを持ち歩きながら販売するという独特の販売方法は、地元の人々の間で育まれたこの市場の特徴的な伝統文化だ。

現在ゴーストマーケットは、海岸沿い、カウディン橋運河の下、ディンイエン共同住宅などの会場で開催されている。訪問者は、かつてカエルの鳴き声が響く静かな空間の中で、あちらこちらから何百人もの商人がゴザを売りにディンイエン共同住宅にやって来た当時のゴーストマーケットの様子を垣間見ることができる。揺らめく石油ランプやココナッツの葉の松明の光の下で、売り手と買い手が価格交渉を行う姿は、風情がある。

ゴーストマーケットは月2回のみ開催。工芸村を訪れ、郷土料理を楽しむツアーは、毎週土曜日午後2時から6時30分まで開催されている。現状、実施費用は観光振興予算により支援されているが、2025年からは商品販売の収入のみで運営できるよう再構築を目指す。

Bao
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!

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