毎年この時期になるとサイゴンの街の中心にあるクリスマスのシンボル、ノートルダム大聖堂に足を運ぶ市民が増えるが、今年のノートルダム大聖堂は、昨年のクリスマスイルミネーションに使用された照明の２倍の数の照明を使用して煌びやかにライトアップされていて、例年より多くの人が訪れている。
高さ約60mの2つの鐘楼と大聖堂は、全長1000kmに及ぶLEDライトシステムで覆われ、まるで夜空に浮かんでいるかのような眩い輝きを放つ。屋根には地球儀、星、鐘といったモチーフも加えられた。ライトアップ初日には何千人もの人々が集まり点灯の瞬間を待った。そびえ立つ2つの鐘楼を覆う温色の光は周囲へと広がり、道路に反射する。その美しさに、通り過ぎる人々は皆、思わず足を止める。途切れることなく多くの人が訪れ、教会前は常に賑わっている。
ライトアップされたノートルダム大聖堂を初めて見た学生は「本当に美しい」と少ない言葉で感動を伝えてくれた。クリスマスを意識した真っ赤なドレスなどで着飾り熱心に写真を撮る若者、子供連れで街を散策する家族、ロマンチックな雰囲気を楽しむカップル、偶然居合わせてイルミネーションに見惚れる外国人観光客など、皆がクリスマスムードを盛り上げている。温かいホリデーシーズンを迎えるサイゴンの街には雪も寒さもないが、街はクリスマスの息吹を帯びている。ライトアップ時間は2025年12月8日から2026年1月5日までは午後6時45分から翌朝2時までを予定している。
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