ベトナム北部の架空の住所10 Dan Phuongにある架空のフォー店を舞台にしたゲーム『Brother Hai’s Pho Restaurant(ハイ兄さんのフォー店)』が話題になっている。ゲームは、プレイヤーが北部の村のフォー店のオーナーのHaiとして、調理や接客といったシンプルな仕事をこなしていくところから始まる。
同作品の魅力は、壁掛け扇風機から湯気が立ち昇るフォーに至るまでリアリティを追求した空間と、プレイヤーが遭遇するベトナム文化に彩られた奇想天外なシチュエーションを、自由度が高いインディーゲームならではのスタイルでユーモラスに表現している点にある。店の看板犬のCau Vangの脱走、奇妙な客、村の秘密など、日常的な舞台で次々に巻き起こる予想外の展開にプレイヤーはどんどん引き込まれていく。
SNS上にはゲーム実況動画やミームが多数拡散されていて、ゲームの影響は現実世界にも波及している。Cau Vangの特徴的な卵型の頭はブル・テリアを思わせる。ハノイの飲食店で飼われているブル・テリアのTamがこれにそっくりであると話題になり「実写版Cau Vang」としてネットユーザーから注目されるようになった。現在Tamは特別従業員として、同店を訪れる多くのファンを出迎えている。
ベトナムの日常を巧みに切り取りさらに今らしさを加えた場面設定と愛らしいキャラクターを駆使した同作品は、プレイヤーに懐かしくも奇妙な感覚と興奮をもたらしている。
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます！
