食の宝庫メコンデルタで古くから愛されてきたシンプルな焼き卵のアレンジレシピが爆発的な人気を博し、SNS上で100万人以上の若者を虜にしている。
ポイントは調理法。炭火に卵を直接置くのではなく、まず土鍋やフライパンに細かく砕いた唐辛子を混ぜた塩を厚く敷き、胡椒の実と刻んだレモンの葉を加えたら、中身を取り出した卵の殻をきれいに並べる。取り出した卵黄と卵白は泡立て、塩と胡椒などのスパイスと混ぜ合わせてから殻にもどす。いくつかの店は、この段階で少量の寒天粉を加え、プリンのように柔らかく滑らかな食感に仕上げる。殻に卵液を入れたら蓋をして弱火でじっくり蒸し焼きするが、やり方にコツがある。蒸し焼きする際には3~5分ごとに蓋を開け、蒸気を逃がすことが重要。こうすることで卵が膨み過ぎて殻が割れることを防ぐそう。蓋を開ける度に豊かな香りが立ち込める。焼き上がった卵は美しい黄色で、柔らかくしっとりしている。卵の殻が香り、塩気、辛味を閉じ込める優れた器の役割を果たしてくれて、通常の焼き卵とはまったく異なる食感に仕上がる。温かいうちに塩、胡椒、唐辛子、レモングラスをつけて食べよう。
温かさと安心感を求めたくなる寒い日には特に、適度な辛味と塩味、まろやかな味わいで舌を満足させてくれるこのシンプルな卵料理は、食卓を彩る癒しの一品となる。SNSで急速に広まったこのシンプルな軽食は、いつか旅先でみつけた温かい屋台を思い起こさせるのか、北部や都市部の人々にも愛されている。

こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
































