鮮やかな緑色の葡萄の葉に覆われたカフェ「Vuon nho Cau Tu」では、ホーチミン市の中心にいながらにして、まるで地方の大農園にでもいるかのような気分を味わうことができる。葡萄棚の真下に座り空を見上げると、この時期、頭上には紫色や緑色の大粒の葡萄がたわわに実っていて、秋の訪れと自然の恵みを間近に感じられる。
都会の喧騒を忘れる安らぎの空間を提供することを目指す同カフェには、派手で人工的な装飾は不要。葡萄の蔓と葉が作り出す緑のカーテン、木製のテーブルと椅子、小さな砂利道、そのすべてが素朴で温かみがあり、穏やかな雰囲気を醸し出している。訪れた人々は葡萄棚の下で冷たい飲み物と優しい木漏れ日を楽しんでいる。開放的な空間は、若者やカップル、家族連れが寛ぐのに最適な場所。写真と葡萄が大好きというホーチミン市在住の男性は、「都会の真ん中で葡萄を育てられるなんて、想像していませんでした。葡萄棚の真下で実を愛で、写真を撮り、くつろぐのは、とても楽しい経験で、幸せな気持ちになりました」と話す。
同農園のオーナーは、葡萄の産地として有名な旧ニントゥアン省出身で、かつてはツアーガイドをしていたが、故郷の葡萄畑を街の中心部で再現しようとこの地に開業。「故郷の農業の特性と専門知識を守りつつ、観光業と融合させたいと思った」と語る。園内には観賞用と食用、併せて7品種の葡萄が揃っていて入場は無料。将来的には栽培過程を学べる葡萄狩り体験コーナーも開設したいとのこと。
住所:Vuon nho Cau Tu – Thanh Xuan 14 St., Thoi An Ward, HCMC

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