アンザン省の小道にある木の上に出現した奇妙なオブジェが話題になっている。太い幹の前方にはバイクの前輪と車体の前部が食い込んでいて、後方には後輪が突き出ている。両サイドにはバイクのサイドパーツが貼り付けてあり、運転席部分に当たる2本の細い幹の間にはシャツを着たマネキンの上半身が飾られている。遠くから見ると赤いバイクに乗ったドライバーがバイクごと古木の幹を突き抜けているように見える。
このオブジェは、地元の整備士バオ氏が、古いスペアパーツを使って作り、店の前にある木の上で組み立てたもの。同氏がわずか数時間で作り上げたユニークな「バイクの巣」は、SNSでの拡散により今や地元や周辺地域だけでなく遠方からも多くの若者が訪れるストリートインスタレーションアートになり、町に賑わいをもたらしている。
実はこの作品、当初はバイクのパーツだけを飾ったものであったが、SNS上で「よりリアルにするために運転手を加えるべきだ」という提案があり、バオ氏はシャツとヘルメットを着用したマネキンを取り付けた。リアルさが増したことで、SNS上でも何千ものリアクションを獲得するようになった。スピードを出しがちなドライバーにはハッとさせられるような光景であることから「このオブジェは単なる遊び心で作られたものではなく、交通安全の強いメッセージが込められている」と考える人もいるようだが、制作者のバオ氏は「交通安全の宣伝ではなく、廃材から楽しい何かを作りたかっただけ」と断言している。

こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!































