ハノイ、ハイバーチュン地区、ザジャオ通りの静かな一角に「flow-ee」という小さなカフェがある。穏やかな空間、個性豊かで多彩なドリンクメニュー、フレンドリーなスタッフの笑顔と献身的なサービスが印象的で、オープンして間もないにも関わらず、多くの人に支持されている。同店で働くのは21歳から33歳までの聴覚障害のある6人の若者たち。客はメニューを指差して名前を紙に書くか、手話を使うかして注文するのがいつもの光景。利用客は聴覚障害者に限らず、外国人観光客から手話を学びたい若者たちまで多様だ。
「flow-ee」は、同店のCEOゴー・クオック・ハオ氏と7人の株主による、聴覚障害者の雇用機会を創出し、地域社会に価値を生み出すことを目的としたスタートアッププロジェクトの一環として生まれた。「店名には『流れ』を意味する『flow』という言葉を用いて、内装デザインにも流れをイメージした曲がりくねったラインを取り入れました。この『流れ』は障害のある人々が直面する困難、それを乗り越えて前進する彼らの創造性、能力を表現できる環境があるときの喜びを表現しています」とハオ氏は説明する。
同店では今後無料の手話ワークショップが開催される予定。ハオ氏らは将来的にはホーチミン市内にも同様のコンセプトの店をオープンさせ、同時にオンラインショップも展開することで、若い聴覚障害者の雇用機会と、彼らが自分自身とコミュニティに新しい価値をもたらす機会を創造したいと考えている。
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!