国内アニメーションスタジオ「Ren Animation Studio」が「ベトナム人のみで制作した初のアニメ」という紹介文とともに制作発表したアニメーション映画『7.1.111』に関して「『アニメ』と呼んでいいのか」という白熱した議論が巻き起こっている。
これに対し同社は、キャラクターデザイン、背景美術、アニメーション、脚本、演出、撮影処理、ポストプロダクション、吹き替えまで、日本のアニメ制作プロセスを厳密に踏襲した点、また制作チームには、アニメプロジェクト、バーチャル空間で活動するタレントのMV、国際的なビジュアルノベルゲームなどに携わった一流の専門家が参加している点について強調。その上で同社は「この作品を伝統的な『日本アニメ』とは考えていません。体系的なプロセス、高度な技術、適切な品質を備えており、プロフェッショナルなアニメスタイルを持つ『ベトナムアニメ』と呼ぶにふさわしい作品ではあると考えています」と回答した。また「ベトナムには『Đáng đời thằng Cáo』(1959)や民族アニメーション映画などの長い歴史があることから一概に「初のアニメーション映画」と呼ぶことはできません」と加えた。
「日本アニメ」や「ベトナムアニメ」といった用語に当てはめることが困難であることはさておき、作品の完成度、投資額、いずれをとっても同作がベトナムのアニメーション業界にとって大きな前進を意味することは否定できない。公開予定は2025年12月。

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