最近ベトナムの若者たちのSNSアカウント上で「韓国のヘム(路地)」という言葉を頻繁に見かける。「韓国のヘム」は、若者たちがホーチミン市3区ボーティサウ街区のリーチンタン通り139番地にある路地に付けた別名。ここで撮影された写真や動画がSNS上に次々と投稿され、数万単位の閲覧数とコメントを得ている。
韓国のヘムと呼ばれる理由は、韓国の路地の風景によく似ていると一部の人に評価されたことにある。SNS上でのトレンドを発端に、おしゃれな服装とメイクで身を整えた多くの若者が、この路地に集まるようになった。なかには遠方から数時間かけてドライブしてくる人もいるほどで、路地はとにかく賑やか。一般の人だけでなく、複数のアパレル企業も商品の撮影スペースとしてこの路地を利用しているという。
「古いアパートの外観や道路に書かれた白線と文字が、まるで韓国映画のロケ地のよう」とはしゃぐ人もいれば、「建物、壁、周囲の風景、どれをとってもベトナムらしさしかない。韓国のヘムという呼び名はふさわしくない」と批判する人もいるが、「どちらにしろ昔ながらの色使いや落ち着いた雰囲気は風情があり、撮影地として良い場所であることは確か」という意見が多数のようだ。
しかしこのトレンドは、この路地と周辺の住民の生活に大きな影響を及ぼしている。早朝から夕方まで多くの人々がひっきりなしに訪れ、写真を撮ったり、大声で話したり、ごみを捨てたりしている状況に、住民は困惑と不快感を示している。
編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
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