チョーライ病院、ビンザン病院、オンコロジー病院など、道路を挟んで両側に診療棟や病棟を持つホーチミン市内の大病院は多い。第115人民病院はこの度、ハイテク診療センターの開業にあたり、同センターと本棟を接続する地下トンネルをスーバンハイン道路の下に設置した。2016年7月に着工した同病院のハイテク診療センターは、地上10階、地下2階建て。屋上にはヘリポートが併設されており、脳卒中、心臓発作などの緊急患者の搬送サービスを提供している。
今月16日に実用開始されたばかりの地下トンネルは深さ6m、幅5m。ホーチミン市内初の患者移送用地下トンネルであり、ストレッチャー4台が同時に行き来できるだけの広さがある。施設が道路の両側にある他の病院では、医療スタッフや患者が地上の一般道を横断したり、歩道橋を使用したりしなければならないこともある。トンネル設置の狙いは、2つの棟間の医療スタッフの移動の簡便化と、患者の移動の迅速化。これまでストレッチャーや車椅子での移動を困難にしていた狭い歩道橋に代わり、今後は地下トンネルが活用される。
ハイテク診療センターの開業に先立ち、医療機器、消耗品、書類などの搬出入に、早速トンネルが活用された。「実用的かつ効果的」「地上の道路状況の影響を受けることなく、緊急度の高い患者を迅速に移動させることができる」「移動時間を大幅に短縮し、事故のリスクも最小限に抑えることができる」と一般市民もこの投資を肯定的に受け止めているようだ。
編集ライターB?o
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