七色うさぎはベトナムを代表する国民的アニメキャラクターになれるか|週末に読みたい!ベトナム時事ネタ帳

2014年にベトナムで誕生した人気4コマ漫画『Th? B?y M?u(七色うさぎ)』。2021年の旧正月(テト)に初めてアニメ化が実現し、YouTubeで配信された初回エピソード『テトにうさぎの里に帰る』は1300万回の再生数を記録。その翌年に公開された『ナムおじさんのお正月』は2022年YouTube年間注目動画TOP5にランクイン。さらに今年1月に配信された最新作は、早くもYouTubeのトレンド1位に上り詰め、動画再生数は1600万回に達している。

同作品の魅力は、ベトナムの一般家庭の人々の行動、生活、人間関係、言葉の使い方を的確に捉えて再現する登場人物、ストーリーと設定にある。原作者のフイン・タイ・ゴック氏は「大衆の言語を題材にしたい」と述べており、日常的な行動や言葉に視聴者が自身の経験を重ねられるような親近感のある、ベトナム人クリエイターによる、ベトナム人視聴者のための国民的アニメになることが同作品には期待されている。

同作品はアニメ化実現に向け、製作費用の資金調達をクラウドファンディングで行ったことでも注目された。目標額は12億VNDであったがすでに17億VND以上の調達に成功。ベトナムでクラウドファンディングによる資金調達に成功した初めてのアニメ作品となった。誕生から9年。ファンは確実に増え、チャンネルの登録者数は160万人以上に上る。アメリカや日本の作品が独占してきた漫画業界での、ベトナム産漫画の活躍への期待が高まる。

編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!

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