ホーチミン市の小劇場演劇は長年にわたり発展を続けてきた。2007年~2012年はベトナムにおける小劇場ブームの全盛期と言われている。悲劇、コメディ、ホラーから社会心理を題材にしたものに至るまで、さまざまなジャンルで、何百もの演目を上演してきた小劇場演劇は、舞台芸術のひとつの形式として認められてきた。ここ10年程は「演劇カフェ」なるものも存在感を表し始めてきた。
「演劇カフェ」はステージ、舞台セット、出演者の数など、すべてが小規模。観客席の収容人数も数十人程度であり、そのコンパクトさと居心地の良さも人気の理由のようだ。上演時間は大抵の場合1~2時間程度。出演俳優のほとんどは、才能と可能性を秘めた若手俳優や、演劇や映画を学んでいる学生たち。演劇カフェは、演技に対する強い情熱を持ち、演劇カフェでの経験を通して自身の表現力を磨き、さらに大きな舞台で活躍することを目指す役者たちの貴重なスタート地点となっている。
舞台上の俳優と観客席の観客の距離は、わずか2~3メートル。登場人物の感情や俳優たちの小さな仕草まではっきりと感じることができる臨場感も、演劇カフェの醍醐味だ。利用者は「規模は小さいけれど、舞台、照明、台本、すべて凝って丁寧に作られていて、一度は体験してみる価値がある」「非常に熱心な役者さんたちが揃っていて、登場人物の考えや感情がとてもよく伝わってくる」などの感想を述べる。公演日は通常週末で、チケット価格は16万~18万VND程度が相場だ。
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!