学生時代の素敵な思い出にもなる、テト恒例の黒板アートトレンド

あと数週間でテト!という盛り上がりは、店頭や街中だけでなく、学校にも広がっている。テトに向けてベトナムの学生たちは、教室の黒板にテトと春の訪れを感じさせる色彩豊かな絵を描き、教室を華やかに飾り立てている。SNS上には、ベトナム各地の学校の「教室の黒板2024年テトバージョン」が多数投稿されている。

黒板の絵は何色ものチョークで丁寧に描かれている。作品のスタイルや規模は様々だが、どの作品にももち米を使ったテトの定番料理バインチュンやバインザイ、黄色い梅の花、ピンクの桃の花、2024年の干支である龍の絵など、テトを象徴する多くのアイテムが取り入れられている。なかには精密に描かれた芸術性の高いものや、クラスの個性が非常によく表れているものもある。学校を卒業する時期が近づき少し寂しさも感じられるようになってきた教室にも、新年への明るい希望と期待が満ち溢れているようだ。

「テトバージョン」と題して教室の黒板を飾るトレンドは数年前に始まった。以来毎年、陰暦の年末が近づくと、学生たちの知恵、ユーモア、創造性がうかがえるユニークな作品が続々と生まれ、一時的に大流行する。このトレンドは、クラス全体の美しい思い出になると同時に、教師への心温まる贈り物にもなっている。また試験日へのカウントダウンなどでストレスを感じている最終学年の生徒たちにとっては、友達と一緒にチョークで大きな絵を描くことは、ストレスと緊張を和らげるアクティビティのひとつになっているようだ。

Bao
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!

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