
飲食店の方々を根っこから支える
本誌がNexus Vietnam代表の西 良介氏に取材したのは2024年1月のこと。その際、西氏は「シェアNo.1を狙う」と語っていたが、同社はそこからわずか2年で、ベトナム国内の和牛輸入量首位に立った。短期間でここまで存在感を高めた背景には、複数の施策と、スピード感ある意思決定があったのだろう。
以前の取材でも印象的だったのは、単に日本から和牛を直輸入するだけでなく、一定量をまとめて仕入れることで価格面でも競争力を高めているという点だ。和牛の大量仕入れには当然大きなリスクも伴うが、そのリスクを引き受けながら前に進む姿勢に、西氏らしい攻めの経営スタイルがうかがえた。

また、営業開始当初には1年以上にわたり、西氏自ら配達を担っていたという。実際に一軒一軒の店舗を訪ねることで、店の立地やオペレーション、現場の要望を把握し、それを次の提案や改善に生かしていく。そうした徹底した現場主義も、同社の成長を支える大きな要因の一つだろう。
翌年には早くもハノイ支社を立ち上げ、北部での展開も順調に進んでいるという。判断の速さと実行力の高さは、こうした事業拡大の流れからも見て取れる。
取材時の、「日本を海外から応援したい」という西氏の言葉も印象に残っている。日本を支える形は、必ずしも国内に限られない。海外を拠点に日本の価値を広げていくその姿勢は、これからの時代の起業スタイルとしても示唆に富んでいる。
目指すのはデジタルな肉屋
2013年、西 良介氏はタイ・バンコクでマーケティング会社「MONOQLO CO.,LTD.」を設立。タイ投資委員会認定法人(BOI)のライセンスを取得し、SNSマーケティング、Web制作、システム開発などを主業務として展開してきた。飲食店の集客支援にも数多く携わる中で、現場が抱える課題や苦労に直接触れてきたという。
そうした経験を通じて、西氏は世界に誇る日本食文化には今後も大きな可能性があると実感。その価値を海外で広げていくため、新たにNexus Vietnamを立ち上げ、ベトナムへ拠点を移した。
西氏が強みとしているのは、「和牛」と「デジタル」という二つの軸を併せ持つ点だ。現在は和牛販売に加え、マーケティング支援、POPデザイン、Web制作などにも対応し、飲食店を多面的に支えている。
さらに2026年には、飲食店に特化した人材紹介事業も開始予定だという。掲載時点では、利用企業側が費用負担なく活用できる仕組みを想定しているとのことだ。
食材の供給にとどまらず、販促や採用といった周辺領域まで支援の幅を広げている点にも、同社の特徴が表れている。飲食店支援を軸に事業領域を広げる今後の展開にも注目したい。

Nexus Vietnamのサービス
日本産和牛の輸入・卸販売
ベトナムの飲食店・小売市場向けに、日本産和牛の輸入・卸販売を手がける。価格面と品質の安定性の両立を目指している。
メニュー表の改善コンサルティング
メニュー表をより分かりやすく魅力的に見せるため、日本語表記の統一やレイアウト面の改善提案を行っている。
精肉加工
スライス加工やステーキカットなど、店舗の要望に応じた精肉加工にも対応。提供方法や用途に合わせた加工提案も行う。
飲食特化の人材紹介サービス
ホールスタッフやシェフなど、飲食店の現場を支える人材の採用支援も展開。店舗運営を人材面から支える体制づくりを進めている。
Nexus Vietnamの和牛を味わえる店舗を一部紹介
基本情報
NEXUS VIETNAM
| 住所 | ホーチミン市:180/29 Nguyen Huu Canh St., Thanh My Tay Ward, HCMC ハノイ:4/10 Buoi St., Ngoc Ha Ward, Hanoi |
| 電話番号 | 028-3519-3158 |
| Web | https://www.nexus-vietnam.com/ |
| 連絡先 | r.nishi@nexus1129.com |
・ホーチミン市
・ハノイ











































