昨年Googleマップのストリートビューに追加された、過去の風景が表示できる「タイムマシン機能」を使ったタイムトラベルが今ベトナムでトレンドになっている。Googleが毎年同じ場所で撮影し、数年間にわたり保存してきた写真は、世界中の人々の巨大な記憶のアーカイブともいえる。誰もが使えるこの無料機能を使ってユーザーは非常に簡単に、時間を巻き戻すかのように、何年も前の街角、道路、家々、そして時には偶然フレームに映り込んだ大切な人の姿を振り返ることができる。
このトレンドは7月初旬に爆発的な広がりをみせた。庭を掃く父親やベンチに座る祖母の姿、10年前の自分自身や友人などを地図上にみつけた多くのユーザーが、驚きと感動を共有している。Googleマップ上をブラウジングし、亡くなった親族に再会し、涙を流す人も少なくない。地理空間情報の整備・提供のために作られた地図が、突如として時空を覗く窓となり、他の方法では辿り着くことがなかったであろう記憶の一部へと見る者を誘うことに、多くの人が強い興味を抱いている。
Googleマップの同機能は、近所の変化や街の発展の調査、建築や都市計画に関する研究などに活用されている。学生にとっては、生活空間の変遷を視覚的に理解するためのツールにもなる。決してノスタルジックな遊びのために作られたものではない無機質なツールが、過去と現在をつなぐ優しい架け橋となった意外性が、同トレンドがこれほどまでに広まった理由ではないだろうか。
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます！
