著名人や美食家も注目する廃棄食材から生まれた「カスカラティー」

デザイナーのタイ・コン氏がSNS上で「世界から忘れられた傑作」と絶賛し紹介したことから、「カスカラティー」が話題になっている。「カスカラティー」はコーヒーチェリーの果皮と果肉を乾燥させてお茶にしたもので、コーヒーチェリーティーとも呼ばれる。カスカラ(Cascara)はスペイン語で皮を意味する。コーヒーチェリーの精製処理の際に分離した果皮と果肉は肥料として再利用されることもあるが、その多くは廃棄されている。抗酸化作用が高いといわれているポリフェノール、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれていることから、近年その価値と活用方法が環境配慮の視点からも注目されるようになった。

カスカラティーは、柑橘類、蜂蜜の香りとドライフルーツの甘さが混ざり合った爽やかなお茶。タイ・コン氏がカスカラティーの紹介動画を投稿して以来、SNS上では「コーヒーの殻から作られたものが高値で売られているのに何が特別なのか」「一度試してみれば、普通のお茶とは違いその味がかなり特別で魅力的だということが分かるはず」「タイ・コンがすすめるなら、試してみる価値もあるかも」などのコメントが大量に寄せられていて、興味を持つ人もいれば、その品質と価値に懐疑的な人もいる。いずれにせよ独特の風味、健康効果、環境配慮の3つを兼ね備えた洗練された高級飲料が廃棄食材から生まれたことは注目に値する。カスカラへの若者の関心の高さは単なる一時的な流行ではなく、創造と革新を求める次世代の意識の表れともいえる。

Bao
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
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