倶楽部舜ホーチミン店 4月をもちまして3周年をむかえました。ご挨拶させて頂きます。

『天からの恵み受きてぃ草花や育ちゅしが

　人からの肝心受きてぃ人や育ちゆちゅん』

　　※草花は自然の恵を受け育っていくように、人は愛情を受けて育っていく

皆様お一人お一人支えられ、育てられ、倶楽部舜ホーチミン店はお陰様で3周年を迎えます。
「肝心」に感動の気持ちで一杯です。

この挑戦のきっかけは、息子の何気ない一言でした。沖縄の「いちゃりばちょーでー（行逢りば、兄弟）」の精神と、ベトナムの人々の温かさに共通点を感じ、ベトナムに「ここなら素晴らしいお店ができる」と確信したのが、「倶楽部舜ホーチミン店」の原点です。

沖縄で39年続く「舜」の2代目として、21年間店を守り続けてきた誇りを胸に、この地での開業を決意しました。社会で活躍する皆様にとって、心からくつろげる場が必要ではないか——そんな思いで、倶楽部舜を「癒しの場」「大切な社交の場」「日本とベトナムの架け橋となる場」として提供したいと考えました。

56歳で初めて踏み出した海外での挑戦。右も左も分からない中で、多くの方々に支えられ、人の温かさに何度も助けられました。ベトナムの方々は、家族や親を何よりも大切にする精神を持ち、その姿勢に深く共感しました。

また、沖縄で感じた「人の温かさ」とベトナムの人々の優しさがどこか似ていることに驚きました。もしかすると、私の方が本当の「おもてなし」を受けていたのかもしれません。

この仕事に携わる中で、最も心に残った言葉があります。
「君に時間がある限り、多くの人と惜しみなく逢いなさい。それは君の財産になるから」この3年間で出会ったすべてのご縁が、私にとってかけがえのない財産となりました。その大切さを、共に働くスタッフにも伝えています。

倶楽部舜では、「感謝」「謙虚」「品格」を大切にし、お客様をお迎えしております。言葉が完璧に通じなくても、思いやりや優しさは心で伝わるもの。倶楽部舜は、皆様の人生の通過点のひとつかもしれません。しかしだからこそ、スタッフにもこの3つの理念を理解してもらい、日本式の高級クラブとしての誇りを持って働いてほしいと願っています。

今後の目標は、倶楽部舜の空間が「ベトナムの方々にとっても必要な社交の場」として認識されること。そして、ここで日本流のおもてなしを学んだベトナム人スタッフたちが、自信と誇りを持ち、この「倶楽部舜」の文化を未来へとつないでいってくれることです。

これからも、皆様のご期待に沿えるよう、スタッフ一同、精一杯努めてまいります。引き続き変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

倶楽部舜
上原千香子