今年SNS上を賑わせた新語・流行語を振り返る。まずはネットミーム化したチルな(落ち着いた)表情と服装が特徴の茶色い犬のキャラクター「チルガイ(Chill Guy)」。どんな困難に直面しても気楽でポジティブな精神を保つロールモデル、象徴として多くの若者に愛された。TikTokやドラマなどでは「発=8」「財=3」「禄=6」に置き換えて、中国語の「発財発禄(財と幸運がもたらされますように)」を表現した数字の語呂合わせ「8386」が多用された。「8386 mãi đỉnh(8386は最高!)」というセリフもよく聞かれた。
「パイロット(年下男性)が飛行機(年上女性)を操縦する(若い男性が年上の女性と関係を持つ)」という表現から、若い男性を指す新語「Hồng Hài Nhi(紅孩児)」が中国で生まれ流行した。同時に年下男性に積極的にアプローチする女性は「紅孩児ハンター」と呼ばれた。ベトナム祖国戦線中央委員会が公開した1万2000ページに及ぶ中部地方支援金の明細上の金額の改ざんや不正が指摘されたことから、2021年に芸能人の慈善活動の不透明性を指摘する際に使われた「Vườn sao kê(明細の園)」という言葉が再び注目を集めた。最後にTikTokの動画を発端に、封建的でネガティブなイメージの言葉「Gia trưởng(家長)」が、言葉足らずで不器用ながらも行動で愛情を示す男性の形容詞としてZ世代によって再定義され「家長的な彼氏」のように用いられた。
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!