ベトナム代表チームにとって大波乱となったAFF U23選手権2022。出場登録メンバーが次々に新型コロナウイルスに感染し、大幅な欠員に悩まされた。大会開催地のカンボジアに追加選手を送るためにコーチングスタッフは大奔走。数名の選手が試合開始数時間前にカンボジアに到着した。
今大会4試合中、ファンの称賛と関心を特に集めたのは2月24日の準決勝、東ティモール戦。スターティングメンバーの11名と、GKを含めた2名の控え選手、計13名のみというチーム構成で公式戦に臨むのは、ベトナムのサッカー史でも初のケースとなった。さらに怪我で途中退場した選手に代わり、控えGKがFWとして参戦するといった事態も発生した。選手自身、自身の得意分野とは大きく異なるFWのポジションでフィールドに入ることは予想だにしなかった。ベトナムのファンも監督にとって苦渋の決断であったことは理解できた。
欠員とともに今大会特に目立ったのは、怪我の多さ。ベトナム代表選手がフィールドに横たわる様子が幾度となく見られたが、皆痛みを抱えながら最後まで戦い抜き、PK戦の末に決勝進出を掴み取った。どんな困難に見舞われても、決して闘志を失わなかった代表チームの姿は多くの人々の心を掴んだ。新型コロナウイルス流行に対する勝利と受け止めた人もいる。第31回東南アジア競技大会の前哨戦であった今大会はあまり注目されていなかったが、今回の劇的勝利でその注目度も高まった。チームにとっても非常に価値ある一勝だ。
編集ライターB?o
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