少し前までは一人で映画館やレストランに行くのを恥ずかしがる人が多かった。しかし今日の若者にとって、一人で行動することはごく普通のことになりつつあるようだ。一人で外出することを選択する彼らが求めるのは、長閑で静かな時間。立ち止まってゆっくりと自身や周囲の環境を見つめ直し考える時間が欲しいだけで、何かから逃避しているわけではない。外の世界を完全に遮断するのではなく、自分を労る時間を大切にしているのだ。
行きつけのカフェなどでゆっくり寛ぐのはもちろん、アクティビティに積極的に参加する傾向も強い。美術館はおひとりさま人気スポットのひとつ。「一人でも孤独を感じない」「周囲を気にせず作品に没頭でき、静かな空間を満喫できる」と高く評価されている。陶芸、モザイク画、アロマキャンドル、手作り石鹸、トートバッグ製作などのクラフトワークショップも、クリエイティビティを刺激しながら、一人の時間を過ごすのに最適と人気だ。
「一人での外出を好む傾向は、他者を愛することへの恐れ、人間関係を拡大することへの怠惰から生じるのでは?」という指摘に、言葉を詰まらせる若者もいる。しかし「恐れてはいないが、今は準備期間」「勉強、仕事、自分を磨くことに集中したい」「ネガティブな感情はない。静かな時間が好きなだけ」「友達はたくさんいるが、悩みがある時は一人でどこかに行って新しいことを体験したい」と前向きな回答も多い。この新たな需要を開拓する戦略がベトナムでも次々に生まれそうだ。
編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
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