コンクリートの縁に座り、足を宙にぶら下げ、雄大な緑の山々の間を流れるニョークエ(Nho Qu?)川を眺める観光客の写真がSNS上で拡散されている。写真が撮影された場所は、ハザン省のニョークエ川峡谷、パヴィ・コミューンのマピレン村。
面白いのはこの場所が観光地ではなく、道路沿いの民家の敷地内であること。通りがかったツアーガイドがこの場所をみつけ、同行していた観光客が写真を撮ったのが始まり。この場所への交通手段はバイクのみ。家の所有者は日中、仕事で家を留守にしていることが多いので、写真を撮りたい場合は数百メートル離れた家主の職場に行き、撮影許可を取る必要がある。人々はその際に1万~3万VND程度のチップを手渡している。許可が取れたら、壁を乗り越え、柵のない幅約1mのコンクリートの縁を建物の外壁伝いに歩かなければならない。
空中に浮いているような気分が味わえる美しい眺望ではあるが、安全性に疑問や不安を抱く人も多い。観光客を連れてこの場所に写真を撮りに行く地元ガイドの数も次第に増えた。この場所を訪れた観光客は、「写真が誤解を招いているようだが、実際には用心さえすればそれほど危険ではない」と話す。
SNS上で写真が拡散され「訪れてみたい」「危険すぎる」など大きな反響があったことを受け、地域の人民委員会はマピレン村政府に対し、写真撮影目的の観光客の立ち入りを禁止するよう要請した。5月10日以降は、撮影禁止の看板が立てられ、管理が強化されている。
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