ビンズオン省がデング熱対策プロジェクトを始動ボルバキア菌保有蚊3000万匹を放出|週末に読みたい!ベトナム時事ネタ帳

ビンズオン省保健当局は、ホーチミン市パスツール研究所と連携してボルバキア菌保有蚊放出プロジェクトを開始。3月24日、ボルバキア菌を保有する3000万匹の蚊をトゥーザウモット市の南部にて放出した。ビンズオン省ではトゥーザウモット市内の5つの区、2,707の地点で3月から8月までの約20週間にわたり、毎週150万匹のボルバキア菌保有蚊を放つ予定だ。

ボルバキア菌保有蚊放出プロジェクトは、デング熱の流行を抑制するためのプロジェクト。ボルバキア菌を保有する蚊が、デング熱を媒介する熱帯シマ蚊と交配することより、デングウイルスの遮断効果が期待できる。ボルバキアは、トンボ、蝿、蝶、蚊など約60%の昆虫類の体内に共生する細菌。殺虫剤散布や遺伝子操作と比較して人間、動物、環境への影響もなく安全だ。これまでの研究によると、蚊がボルバキア菌を運ぶことで、デング熱、ジカ熱、チクングニア熱、黄熱病などの病原菌の感染源減少に効果的であることが明らかになっている。

放出されたボルバキア菌を保有する蚊は、地域の野生の蚊と交配し、ボルバキアを感染させる。これによりボルバキア菌を保有する野生の蚊のグループが徐々に増殖することで、デング熱などの蚊を媒体とする危険な病気の蔓延を防ぐことができる。ニャチャンのトリグエン島とヴィンルオンでは前例があるが、デング熱発生率の高い南部地域での実施は今回が初となる。続いて3月25日にはティエンザン県のミト市での放出が予定されている。

編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!

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