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お金よりも大切なことを教えてくれる、タイニン省の「葉っぱのバザー」|週末に読みたい!ベトナム時事ネタ帳

タイニン省では毎年旧暦の1月15日に「葉っぱのバザー」と呼ばれる特別なイベントが開催される。コロナ明けの今年は例年以上に賑わい、何千人もの人々が参加した。

「葉っぱのバザー」は、お金の代わりに葉っぱを使って商品を買うことができる不思議な市場。会場内には屋台が並び、お茶、豆乳、ソフトドリンク、お菓子、果物、ライスペーパー、おこわなどの南部の伝統的な料理と飲み物が売られている。何を売るかは出店者次第で、商品の調達資金は全て出店者が負担する。商品には値段がついてなく、値段交渉も必要ない。買い手に必要とされるのは、道端で拾い集めたいくつかの葉と感謝の言葉のみ。ルールは2つ。1つは売り手が商品の対価として受け取れるのは葉っぱだけで、お金は一切受け取らないこと。もう1つのルールは他の人のことを考慮し、欲張ることなく少量の商品だけを買うこと。

「葉っぱのバザー」を通してタイニンの人々が伝えたいことは「私たちが生活していく上で、お金はひとつの道具に過ぎず、それほど価値のあるものではないことを忘れてはいけない」ということ。売り手と買い手は、互いの繁栄と健康、平和で幸運に満ちた一年を祈り合いながら、葉っぱと商品を交換する。十数年前に始まった「葉っぱのバザー」は、近年ではタイニン省のホアタイン郡全体に広まっている。ここ数年は特にSNSなどを介し、タイニン省の文化的な美しさを示す催しとして、広く知られるようになった。バザーは夜明けに始まり1~2時間で終了する。

編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!

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