国家統一試験でアニメキャラクター「怪盗キッド」が脚光を浴びた理由|週末に読みたい!ベトナム時事ネタ帳

今月7日に行われた高校卒業兼大学入学統一試験(国家統一試験)の国語の試験終了後、意外なキーワードがベトナム国内の検索トレンド1位に急上昇した。そのキーワードは青山剛昌氏原作のアニメ『名探偵コナン』『まじっく快斗』に登場する架空のキャラクター「怪盗キッド」。ベトナムでも大人気のアニメ、キャラクターだ。

試験前日、怪盗キッドのソーシャルメディアのファンページに「マジックショーは終了。明日の国語の試験のメイン課題は、作家のグエン・ミン・チャウ著『遠くの船』だ」との投稿が掲載された。そして実際翌日の試験には『遠くの船』が出題された。これを受け「怪盗キッド」は検索トレンド1位に急上昇。ファンページのコメント数も試験終了から3時間で数十万、現在までに50万件以上に達し、フォロワー数も65万以上に激増している。同ファンページでは昨年・一昨年にも、詩人のグエン・コア・ディエム氏とスアン・クイン氏の作品が国語試験に出題されると、正確な予想をした経歴がある。

これに対し、試験用紙を盗んだのではないかという疑惑が浮上しているが、ファンページの管理者はその疑惑を否定。試験用紙にアクセスした事実はなく、今年の試験問題の一部に『遠くの船』が採用されることは、分析に基づく予測であると明らかにした。一部の専門家らは「新型コロナウイルス感染症流行の影響により、試験が合理化されたことも踏まえ、今年の試験にどの作品が引用されるか推測するのは可能であっただろう」と述べている。

編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!

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