緑豆、黒豆、ポメロ、コーンなどの伝統的なものから、ロンガン、ドリアン、タイ風などのモダンなものまで、毎年夏になると、ベトナム料理界の表舞台に様々な種類のチェーが一同に踊り出る。この夏、ホーチミン市で人気を集めているのは「ch? tr?ng g? tr? t?u(中国風卵のチェー)」またの名を「h?t g? tr? t?u(チャイニーズ・チキンシード・チェー)」だ。
チェーと卵という組み合わせは、相容れないような印象だが、中国茶の香りと苦味に鶏卵のまろやかさが混ざり合い、他のチェーにはないユニークな味を生み出している。独特の生臭さがある鶏卵をチェーに入れるのは革命的。ホーチミン市で誕生し、華僑が多く住む5区、チョロン周辺で主に売られているこのユニークなレシピは、多くの人を虜にしている。体にも良いこのチェー。腎臓、肺、喉の調子を整え、美肌効果も期待できるとのこと。しかし初めて目にする人のなかには、濃い黒茶色の液体と茶色の卵に戸惑う人も多い。茶色の卵は醤油に漬けた味玉のようにも見えるが、実際に中国風卵のチェーを味わった人たちは、独特の美味しさに驚きを隠せない。
黒い中国茶はほのかな香りと甘みのなかにあるわずかな苦味が特徴的で清涼感がある。中国茶の風味が染み込んだ卵は、臭みがなく甘くて食べやすい。鶏卵の食べ応えがありながら、爽やかでデトックス効果もあるこのチェーは、サイゴンの若者だけでなく、繁栄と幸運をもたらす料理として華僑の間でも人気だ。
編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
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