毎年気温が高くなる3月~6月にかけて、徐々に鮮やかに開花するモモイロノウゼン(桃色凌霄花)の花。いつからかホーチミン市の人々にとって夏の到来を告げる欠かせないシンボルになった。今年は例年より早く開花が始まり、1月末からホーチミン市内のあらゆる場所で通りがピンク色に染まり始め、桜の季節のダラットを思わせるような美しい情景を見せてくれている。
モモイロノウゼンは南米原産の植物で、2009年頃から南部のいくつかの道路で街路樹として実験的に植栽されてきた。ホーチミン市の土壌と暖かい天候が生育に適したこと、また街並みに彩りを添える優美さで人々に愛されたこともあり、モモイロノウゼンは多くの道路に植栽され、厳しい暑さを和らげる役割を果たしてきた。
モモイロノウゼンのラッパ型のピンク色の花は、房状に5~10個まとまって咲く。咲き始めは淡い紫がかったピンク色で、花が満開になる頃には葉が落ち始めるので風に揺れる明るいピンク色の花が遠くからでもはっきりと眺められるようになる。咲き終わりの時期が近づくと花の色が淡いピンクに変わること、また3~4日しか開花せずすぐに散ってしまうことから、ベトナムの桜と表現されることも多い。
花が見られるのは3区のボティサウ通り、ビンタン区のディエンビエンフー通り、1区のハムギー通りやボーバンキエット通り、2区のトフー通り、フーニャン区のコンリー橋などの一部。写真撮影に最も適した時間帯は陽のやさしい早朝か夕暮れ時と言われている。
編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
?ベトナム時事ネタ帳記事は、毎週更新中!その他記事は、こちらから