ホーチミン市1区に誕生！スターツが手がけるサービスオフィスCOCOROに潜入してみた

ホーチミン市1区にスターツが手がける新しいサービスオフィス「COCORO」が誕生します。噂によるとどうやら他のサービスオフィスとは明らかに異なる点があるとのこと。一体どんな点が新しいのか！？ベッター編集部が潜入調査しました。
ホーチミン市で新しくビジネスを始めようとしている方、駐在員事務所の立ち上げを検討されている方は必見です！

お話を伺った方

STARTS INTERNATIONAL VIETNAM
ホーチミン支店長 星 克彦 様
日本本社にて不動産仲介の法人営業を経て、2013 年にハノイ駐在。その後 3 年のインドネシア駐在を経て、2017 年よりホーチミン市へ駐在・支店長を勤める。海外生活も長く、様々な日系企業へオフィス・住宅の仲介を行ってきた。奥さまはベトナム人で、娘2人と共にホーチミン市での生活を満喫中。

日本語可能なレセプションがお出迎え。小さなお困り事でも相談可能。

The Nexusビルを上がると、COCOROに到着。エントランスに顔認証・指紋認証・カード認証が必要なセキュリティがあり安心です。
レセプションは日本語・英語が可能なので、小さなお困り事でも日本語で相談できるのは嬉しい点ですね。

平日は弊社スタッフが常駐しておりますので、何かありましたらいつでもご相談ください。ちなみに私も同じフロアのスターツオフィス内におりますので、ベトナム生活でのアドバイス等もスムーズに可能です。

開放感のある共用スペースに注目！

全体的に開放感のある空間です。自然光とLED照明の組み合わせで、照明は照度700ルクスと日本の事務所の明るさの基準を満たしており明るいのがよく分かります。
共用スペースは大きく2カ所あり「集中ゾーン」と「交流ゾーン」に分かれています。

─ 1フロアでゾーンが分けられたコワーキングスペースがあるというのは珍しいような・・・どういう狙いなのでしょうか？

1人で集中して作業をしたいとき、ウェビナーを視聴したいとき、複数人でアイディアを出し合いながら進めたいとき、ホッと一息つきたいときで、必要なオフィスの形は違うと考えています。そこで、COCOROでは、仕事内容・気分・シーンによって働く環境を選べる「ABW（Activity Based Working）」の考え方を取り入れています。どんな時でも使いやすいオフィスであることが、入居企業様の事業基盤の安定化にも繋がると考えています。

─では集中ゾーンから見学させてください！

エントランスを入って右側のコワーキングスペースは、集中して作業をしたい方向けのスペースです。原則会話禁止、電話も禁止ということにしています。ただ、集中しきって疲れてしまう・・・そんなときに緑を見てリフレッシュできるよう緑を多く設置しています。
これはバイオフィリックデザインと言って、働く環境内に緑を多く置くことで、視覚的・精神的安らぎを与えられ、仕事効率をあげられるという考え方も採用しています。

─コワーキングスペースの椅子に座ってみてびっくり！こちらの椅子はリクライニング機能まであります。

個室・共用部共に特に椅子にはこだわりました！！ぜひ内見時に座ってみてほしいですね。椅子というのは業務中一番体に接していることが多い家具ですので、快適に仕事をしてほしいため、慎重に選定しました。
この緑の椅子はリクライニングできますし、個室には日系家具メーカーOKAMURAの大ヒット商品のSylphyを標準設置しています。長時間座っていても快適性が全然違います。

─効率の良いエアコンやファン、空気清浄機を3台設置されているので入居企業が増えたとしても空気がよどむなんてことはないですね。

オフィスに一歩入った瞬間の空気感って大事だと思うんですよ。悪い空気や雰囲気の中で仕事するなんて、誰しもいやじゃないですか（笑）！きれいな環境で仕事すれば作業効率も上がると考えているので、いい空気・雰囲気作りには力を入れています。
ビル自体がLEED認証・WELL認証を取得しているので、エアコン効率・館内の空気循環などは元々配慮されています。COCORO内には天井ファンも取り入れ、一部が極端に寒いという状況も回避しますし、エアコン効率を更に上げCO2削減にまで貢献します。

─追加費用なしで使える半個室のプライベートブースはウェビナー聴講にはぴったりのエリアですね。

周囲の音が聞こえにくいように、吸音材が入ったブースになっています。集中ゾーンの中でも更に集中して作業ができます。加えて完全個室の有料のオンラインブースも別に2ヵ所用意しています。内覧時にどれくらい音が遮断できるのか、お試しください。

─続いて交流ゾーンに行ってみます。

エントランス入って左側には交流ゾーンとしてのコワーキングスペースがあります。こちらは会話もOKなので、別のコワーキング利用者とお話して、新たな出会いを求めるのも面白いかもしれません。ホワイトボードも自由に使っていただけますので、社内のアイディア出しにご利用ください。

─ラウンジブースでは、お客様とのちょっとした面談や打合せが可能とのこと。自由に使えるのがありがたいですね。

もちろんデリバリーをとっても、3時のおやつに使ってもOKですよ。ベトナムのオフィスは3時前後のおやつ文化がありますからね。個室利用者もラウンジを含めた共用部分は無料で使えます。一息つきたいときに、カフェっぽい雰囲気で作業をすることもできます。ドラマで見るようなそんな働き方、憧れませんか？（笑）

ちなみに、これらのコワーキングスペースは月単位、かつ1席単位で貸し出しております。会社登記ができるのはもちろんですが、1席を会社単位で借りていただければ、その社内ではどなたでも同時に2名まで利用可能としています。
例えば、ハノイやホーチミン市近隣の省に既に拠点があり、ホーチミン市での営業拠点が必要で、色んな人が出たり入ったりするような企業様であれば、使い勝手も良いと思います。会議室も他の入居企業と同様にご利用いただたけます。

─パントリーも広めですね！パントリーが充実しているとテンションも上がりますよね。

冷蔵庫、電子レンジなど、ランチタイムに混雑が起こらないように工夫しています。高級コーヒーマシンも設置しておりますので、休憩時間に入居者様に使っていただきたいですね。特にバックオフィス業務にあたるスタッフの方は、オフィスにいる時間が長くなると思うので、気分転換の場所としても使ってほしいです。
ここは掲示板もあるので、館内イベントや例えば入居者の誕生月をアピールしたり、入居者からの差し入れを置いたり、初めての方同士でも自然と会話が生まれる仕掛けをしていきます。

─リラックスエリアではクッションや壁掛けチェスボードなど、休憩時間でも楽しめる工夫がされています。日本人マネージャーが不在でベトナム人スタッフの方が1人で勤務するときも、ついついオフィスに来たくなる工夫がされていますね。

リラックスエリアは、欧米系のサービスオフィスで多く取り入れられていて、確かに気分転換になるなと思い導入を決めました。窓から見えるホーチミン市の風景と、窓際に置いてあるリクライニング付のチェアとフットマッサージ器で黄昏気分・・・なんていうのもおすすめです（笑）。
このスペースは社内のチームビルディングにも使っていただけますが、入居企業のベトナム人スタッフ同士で仲良くなってヨコのつながりを作る、こういったことも狙いの1つです。

肝心の個室は？

個室は3名用から6名用まであり、全部で21室。うち2室はDirectorルーム用の仕切りが付けられるため、スタッフと代表者で空間を分けることもできます。

─白を基調とした家具・内装なのと、個室には窓があり自然光を取り入れて明るく、かつ天井高が2.7mと高いため、小さなスペースではありますが、窮屈さは感じませんね！

ありがとうございます。狭い個室でもどう快適に過ごしていただくかを考えました。壁掛けホワイトボード、ドア裏のハンガーフックが標準設備となり、更には頭上に棚が設置されている個室もあります。空間効率が高め、同じ面積ながらも広く使えるようなレイアウトの工夫をしています。

─自然光が入るということは、西日が差すと暑いんじゃないでしょうか・・・？

ホーチミン市の日差しは確かに強いですが、LEED認証を取得しているビルのため、窓ガラスの厚さや耐熱性にはこだわっており、窓ガラスはもちろん複層ガラスになっていますので、西日が強い時間に窓を触っても熱く感じません。気になる方は夕方に内見にお越しください！

─セキュリティはエントランスだけではなく、各個室にもあるのですね。

個室は顔認証・指紋認証を標準としています。カード認証や鍵だけですと、トイレに行くときに部屋内に忘れて戻れなくなったりしますし（笑）、他の方に貸してしまえば誰でも入室してしまいセキュリティは下がりますからね。共用部分には監視カメラも10台あり、死角が無いようにしています。
また、有料サービスとなりますが、誰が何時に入室したのかのログレポートも出せます。1つは防犯目的、もう1つは勤怠管理目的です。日本人を常駐させず、出張ベースで管理するような進出形態も増えてきている中では、ご安心いただけるのではないかと思います。

─そこまでセキュリティに気を配っているのですね！

はい、正直実際に駐在をされる代表者、日本側の意思決定者は物件選びの際にそこまで気が回らないと思うので、事業基盤安定化のために必要と思われることは積極的に取り入れています。サービスオフィスによくある、隣の個室の声が丸聞こえで情報漏洩、という点も、COCOROでは壁間に吸音材を多く入れているのと、天井裏までの境の壁を伸ばして、天井裏で音が抜けるということも回避しています。共用の会議室にも同様の工夫をしています。ちょっとマニアックなポイントですが。（笑）

入居者同士の交流で、毎日通うオフィス環境を好きになってもらう。入居者限定イベント

─COCOROならではのイベントも予定されていると伺いました！

他のサービスオフィスでは、入居している日系企業の日本人向けのイベント（ゴルフコンペ等）は行われていますが、むしろベトナム人スタッフの方の交流が活発に生まれるようなイベントを多く開催したいです。
例えば、女性の日パーティーや、誰かの誕生日イベント。小規模でのスタートだからこそ、一緒に働く上司・スタッフの関係も含めたオフィス環境はとても大事だと思います。COCORO内でヨコの繋がりを作ることで、オフィスに行くことが楽しくなり、離職率も低下する。このような観点でも事業基盤の安定化に貢献したいです。

“COCORO”の役割＝事業基盤を安定させるお手伝い

─至れり尽くせりのCOCOROですが、なぜ不動産仲介会社のスターツさんが開発・運営することになったのでしょうか。

弊社は仲介会社として、ベトナムでは日系企業の皆さまに10年間オフィスを中心にご紹介しておりましたが、コロナ禍でホーチミン市でも結構な数のサービスオフィスが閉鎖されたり事業停止してしまいました。
この先もどんどん日系企業にベトナムに進出してベトナムの生活を豊かにしてほしいと思っていましたが、そんな中自信を持って紹介できる物件が少なくなってしまいました。それならば自分たちがオーナーになろう、これこそが10年この地でビジネスをさせていただいた恩返しだという、使命感的な思いでCOCORO開業を決意しました。

─オフィス仲介のプロが作ったオフィスなら安心ですね！

最初はそうもいかなくて・・・グレードAのオフィスビルで探していたので、良い物件でもオーナーが弊社のコンセプトに理解を示さなかったり、物件探しには大変苦労しました。そんな中ご縁があって、The Nexus内にCOCOROを作ることが決まりました。
並行して市場調査として国内外30箇所を超えるサービスオフィスへ見学に行きました。見学して良いと思ったところは積極的に取り入れました。その答えとして、「安心」「快適」「つながり」「環境」という4つのコンセプトにたどり着き、内装・レイアウト・家具・サービスに反映させていきました。

─先ほどから何度も出てくるワード「事業基盤の安定」はどういう意味なのでしょうか？

私自身海外10年、いろんな地で、いろんな方と出会う機会に恵まれ、さまざまな形で日系企業の進出サポートをしてまいりました。その出会いの中で、1人で現地事業を立ち上げることがどれだけ大変なことか分かりました。1人で海外に来て、いろんな人に会って、いろんな情報を絵て、（苦手なバックオフィス関連の）事業の土台を作った上でようやく「本業の売上を伸ばす動き」が始まりますが、その本業に取り掛かる前がとにかく大変なんです！
そこで上述のような工夫でサポートすることに加えて、COCOROの付加価値として、入居企業様専用ウェブサイト（準備中）を提供します。進出時に必要なさまざまな基礎的、かつ弊社と提携する信頼業者からの情報を掲載します。また、それらの専門家も無償でお繋ぎします。
そのようなプラットフォームを作ることで、はやく正しい情報を入手して、事業基盤を安定していただき、ベトナムでのビジネスを加速させる、COCOROは皆さまをお繋ぎする、そのような役割を担いたいと思います。

加えて、オーナーが圧倒的に強い不動産商習慣のベトナムでは、突如の解約や更新不可などで、退去を余儀なくされることも起こります。今回はオーナー属性にもこだわり物件を選定し、最終的に日系企業が出資するビルに決めました。ビルオーナーも日系、サービスオフィス運営会社も日系ということで、突発的な移転発生を限りなく回避できる部分も、事業基盤の安定に繋がると思っています。

利便性の高い立地！

COCOROがあるのはホーチミン1区の中心部「The Nexus」の10階。
ビジネスの中心であり、金融機関やコンサルティング会社、弁護士事務所が集まる利便性の高い場所にあります。
また、日本人街のレタントンエリアまで徒歩3分圏内の好立地！会食が入っても徒歩で行けるのは非常にラク！
近隣にはロッテホテルなど4つ星・5つ星ホテルも立ち並ぶため、出張ベースの方も渋滞を気にせずに通勤できます。

基本情報

サービスオフィスCOCORO

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