請求書入力の自動的を推進するスタートアップ「Bizzi」。デジタルトランスフォーメーション賞を受賞

PRMoney Forward（日本）と投資ファンドから300万米ドルの投資を受けてから2か月以上が経ち、ベトナムで会計の自動化ソリューションを提供するSaaS企業であるBizziは、Digital Transformation Awards (DX) – Financial Services 2021を受賞しました。この賞は、Deloitteとスイス商工会議所（SwissCham）が共同でシンガポールにて主催しました。

DX Awards 2021は、今年で2年目になり、シンガポールおよび東南アジア全体でのイノベーションとデジタルトランスフォーメーションのイニシアチブを称えます。この賞はネットワークセキュリティ・フィナンシャルサービス・ハイテク製造・健康管理・保険・ロジスティクス・B2Cなどの優れたビジネスの中で選ばれます。

オンラインで開催されたプレゼンテーションでは、合計45件の応募があり、その中で22社が紹介されました。 Bizziはベトナムで唯一のテックスタートアップの代表です。

経理・金融業界の「苦痛」を解決するために生まれた

「ベトナムの若い新興企業であるBizziが地域で認知され始めたことを嬉しく思います。手動で請求書の入力は時間がかかるだけでなく、エラーが発生しやすいという、会計および金融業界の苦痛を解決するためにBizziは設立されました。」とBizziの共同創設者であるVuTrongNghia氏は述べています。

COVID-19の危機は、各企業の運営に劇的な変化をもたらしました。パンデミックの際の課題は、コストを削減し、業績を最適化するための革新的なデジタルテクノロジーを探すことです。そのため、企業におけるデジタルトランスフォーメーションのプロセスは、あらゆる分野で急速に推進されています。ベトナム政府も抜本的なデジタル化の取り組みを開始しました。発行された2020年10月19日付けの政令123/2020/ND-CPは、2022年7月1日から、企業が公的部門と民間部門の両方で電子請求書を使用することを要求する請求書と文書を規制しています。

COVID-19パンデミックの真っ只中に設立されたBizziは、ベトナム市場で人工知能（AI）とロボットプロセス自動化（RPA）を使用した入力請求書自動化ソリューションを提供した最初の企業です。 Bizziのプラットフォームは、既存のERP /会計ソリューションと統合でき、サプライヤーと顧客を繋ぎ、請求書の支払い、請求書と発注書の照合、税務報告などの財務プロセスを自動化します。

Bizziは現在100以上の企業顧客を抱えています。Family Mart、Kohnan、Genshai、Sankyo (Vietnam)などの日本企業、GS25、Circle K、Guardian、Medicareなどの大手コンビニストアチェーン、Tiki.vn, Grab, VNGなどの大手テクノロジー企業、Deloitte、DKSH、Abbott、Mondelezなどの多国籍企業や、1,000以上の中小企業はこのプラットフォームを毎日使用しています。処理された請求書の月額は3億米ドルを超えています。

BizziのRPAと機械学習のテクノロジーにより、処理時間が80％短縮され、請求書の処理コストが50％削減されると同時に、企業の透明性と税務順守が向上します。 Bizziは、具体的で測定可能なビジネス上の利益のために、金融セクターでのデジタル採用とデジタルトランスフォーメーションを加速することを目指しています。

Bizziは、様々な分野で確かな専門知識を持つチームによって率いられています。共同創設者兼CEOのVuTrong Nghia氏は、GlaxoSmithKline、Unilever、DairyQueenなどの有名な多国籍企業で15年以上の経験があります。 Nguyen Bao Nguyen氏は、共同創設者兼CTOであり、グローバルな「スタートアップファクトリー」であるRocket Internetや国内のユニコーンVNGコーポレーションなどのテクノロジー企業で10年以上指導的役割を果たしてきました。

以前、2021年10月の頃、BizziはPre-Series Aの資金調達ラウンドで300万米ドルを調達することに成功しました。この資金について、日本の大手FinTech / SaaS企業であるMoneyForwardが主導して、国内のベンチャーキャピタルファンドであるDo Venturesと前ラウンドの投資家であるシンガポールのQualgroも参加します。