今年の中秋節の月餅市場は、大手ブランドから小さな店舗までがこぞって伝統的な商品から現代的な商品まで、実に多様な月餅を売り出していて、かつてないほどの活気に満ちている。
ドリアン、抹茶、チョコレート、塩卵クリームなど、SNS上であらゆる月餅が話題になるなか、ハノイ市ハイバチュン地区にある「Lam Yen」（住所：57 Phố Huế）の緑米月餅が大ブームを巻き起こしている。同店は通常は午前9時開店だが、中秋節のシーズン中は午前8時に開店する。早朝６時頃には店舗前に買い物客の列ができ始め、連日開店から2時間足らずで緑米月餅は完売している。
この状態を考慮しLam Yenでは、お一人様につき最大5個までの購入個数制限を設けている。緑米月餅は柔らかく、もちもちとした食感で、緑米特有の香りと程よい甘さがある。新鮮な材料を使用し手作りされているため、多少歪んでいたり、角が尖っていなかったりと、市販のケーキのように完璧な正方形ではない場合もある。また保存料を使用していないため、賞味期限は通常1～2日と短い。月餅のパッケージは優しいパステルカラーのデザインで、シンプルながらも上品で洗練された雰囲気があり、ギフトとしての体裁も良い。
Lam Yenの月餅の価格は種類によって異なるが1個あたり約8万～10万VNDと中高価格帯に位置する。品質、材料、手作りで大量生産ができない点、そして注目度を考えると、決して高くない値段と考える人が多いのも納得できる。
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