ベトナム鉄道総公社(VNR)が5月13日までに運行開始を予定している、ハノイ市〜ハイフォン市間をつなぐ豪華列車「ホアフオンドー/Hoa phượng đỏ(鳳凰木の赤い花の意)」がベトナムの鉄道旅行業界に新たな波を起こしそうだ。
オフホワイトを基調に緑と赤をアクセントカラーにしたインドシナスタイルの車体は風情があるが、何といっても同車両の一番の特徴は、豪華絢爛な内装デザイン。20両編成の列車のうち2両はVIP車両となっていて、革張りのシングルソファ16脚とロングソファ5台、無料Wi-Fi、バーが設置されていて、贅沢で快適な空間を乗客に提供してくれる。VIP車両以外の18両も、落ち着いた色調の車内に56席のモダンな回転式シートがゆったりと配置されていて快適な旅が楽しめそうだ。
ホアフオンドーは、昨年10月に迎えた首都ハノイ解放記念70周年を祝い企画されたベトナム北部地域の観光促進戦略の一環である。またモダンな設備と豪華な空間を誇る同列車には、いまだ一部の観光客の間に残る「鉄道旅行は古くて不便な交通手段である」というイメージを払拭し、ベトナムの鉄道観光の発展に向けた大きな一歩となることが期待されている。チケットの価格は「サービスの質に見合った価格となるよう慎重に検討中」とのこと。ハノイ〜ハイフォン間は、2024年には乗客数150万人を越えた人気の路線。ホアフオンドーがベトナムの鉄道観光を新たなレベルに引き上げる突破口となるかが注目される。

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