ハノイ市の中心部、リー・トゥオン・キエット通りとホアロー通りの交差点にある木々が一斉に鮮やかな黄色い花を咲かせ、街の人々を楽しませている。垣根に沿って花々が頭上を彩る、いつもとはひと味違う景色と香りに多くの人が足を止め、ゆっくり眺めたり写真を撮ったりしている。同地で撮影された写真がSNS上で拡散されてからは、たくさんの人が立ち寄るようになった。通行人だけでなく、車で通りがかった人たちも路肩に車を止めてこの花の美しさと香りを愛でている。
鮮やかな黄色は、遠くから見ると銀杏の葉のようで、多くの人にヨーロッパや韓国の秋の風景を思い起こさせているようだが、見事に咲きほこる花の正体は、南北アメリカ原産の「キンレイジュ(別名:タチノウゼン、英名:Yellow bells)」の花。枝の先に円錐状の束で咲く花が黄金の鈴のように見えることからキンレイジュ(金鈴樹)の名がついたといわれている。
この交差点のキンレイジュは街路樹ではなく、垣根の反対側にある建物の敷地内にあるが、樹高が非常に高く、枝を大きく広げ、鮮やかな花をたくさん咲かせているので、通りから眺めるだけでも十分にその美しさを堪能できる。色がはっきりとしていて、葉がまったくないので、始めてみた時には装飾用の造花と見間違える人が多いようだ。近くで見て本物の花であることがわかり、驚きの声をあげる人も少なくない。開花期間は非常に短く2〜3週間で花は散ってしまうので、「黄金の鈴」をみたい方は早めに訪れて。

こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!