寒い時期にもかかわらず、それとも寒い時期だからこそか、ハノイ市タイホー区Trích Sài通り沿いに登場したラーメン屋台に、深夜まで列ができている。オープンしてまだ2か月ばかりのこのラーメン屋台には、多くの若者たちが遠方から何十キロも旅して訪れる。SNSでは「美味しいけど待ち時間が長い」「行列が1時間続く」「忍耐力が試される」などのコメントが寄せられている。
店主のアンさんは「これまでにアジア諸国を旅し、各国の文化を体験してきました。日本に旅行した際に日本の屋台について知り、彼らの料理を学び、日本の屋台とベトナムの屋台文化を組み合わせて新しい体験をもたらすというアイデアを思いつきました」と話す。営業時間も日本の伝統的な屋台に倣って、午後6時から翌朝2時までとしているが、1日平均200〜250杯売れるほどに混雑していて、閉店前に売り切れてしまうこともあるそう。
5、6人座るのが精一杯の木製のカウンターの上にはスパイスと箸が並べられている。正面には暖簾と赤い提灯、屋根の上には錦鯉を象った提灯が飾られている。寒い日には、冷たい雨風を防ぐための防水シートが屋台を囲う。屋台の中央には調理場があり、周囲にはカウンターに座りきれない客のためにプラスチックの椅子とテーブルが置かれている。醤油、味噌、豚骨、担々ラーメンの4種類を提供していて、1杯の値段は5万9000VND。日本式の屋台の雰囲気と日系のラーメン店より手頃な価格が若者の心を掴んでいるようだ。

こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!