高画質・高性能のデジタルカメラが続々と発売されるなか、若者たちは今、2000年代初頭に一般消費者向けに流通されていたポイント&シュート型のコンパクトデジタルカメラに注目している。
旧式のデジタルカメラは、現代のデジタルカメラやスマートフォンのカメラと比較すると、解像度も低照度性能も劣るが、撮影された写真には、誰もが懐かしさを感じような独特の落ち着いた色調、クラシックな雰囲気、そして偶然が成せる美しさがある。撮影した写真をすぐに加工したりSNSに投稿したりすることができない、スマートフォンにはない不便さが逆に若者たちにとっては新しい楽しみであり、魅力であるようだ。
機能的で統一された世界に生きる私たちは、しばしば過去を振り返って「新しい」何かを求める傾向にある。懐かしさを感じられる少し古いものを愛でる傾向は、特に若者たちの間で顕著に見られる。その傾向はファッション、建築、文化にも当てはまり、彼らにとってフィルムカメラは欠かせないおしゃれアイテムのひとつとなっている。旧式のデジタルカメラは数十万〜数百万VNDと比較的手頃な価格で購入でき、撮影回数にも制限がないため、若者たちにとって非常に魅力的。価格の手頃さに加え、コンパクトでバッグやポケットに入れて、どこへでも簡単に持ち歩くことができる点も人気の理由だ。撮影を目的に持ち歩くことはもちろん、色とりどりのストラップを付けて個性的にアレンジし、バッグにしまわずに装飾品として身につける若者も多い。
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます！
