教育訓練省は公立学校を対象に、学年度初めに収支の開示を義務付ける規則を施行。ガイドラインに従わない収支予算を設定する一部の学校で、保護者の不満の声が高まっている。
ホーチミン市の小学校が公開した3年生の保護者活動の運営予算表には、1億3000万VND以上の支出予定が見られた。生徒41名の保護者から平均300万VND以上徴収して集めた資金の大半が校長、副校長2名、担任、教科担当教員5名、警備員への金銭の寄付、花代など、教職員のために使われる。なかでも特に問題視されている項目は「ベビーケア」。担任教諭とその乳母に9か月間にわたり合計5400万VND送金するための予算だ。一方で誕生会やクリスマスなど、生徒の活動に関わる予算はごくわずか。
ハティンの学校では新学期の初めに、学校側が1年生の保護者に机と椅子の購入資金の支払いを求め、大きな論争を引き起こした。ホーチミン市の学校ではIT導入費、コンピューター使用料などとして生徒1人当たり月額合計45万VNDの支払いが求められている。その他、教職員への見舞い、贈り物、花代など、生徒の活動以外の請求費用は高額に上り、経済的余裕のない家庭を脅かす。
学校代表は「保護者会が設定するもので、学校や教諭は関与していない」と説明。ホーチミン市教育訓練局はすべての学校に、保護者に対し書面にて全収支を報告するよう指導するとともに、保護者代表の名義を利用しての資金徴収は固く禁じられていることを改めて強調している。
編集ライターB?o
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