写真はPhap Luatから引用
7月4日、ホーチミン市人民裁判所で、窃盗の罪に問われたロシア国籍の男の裁判が開かれ、懲役10カ月の実刑判決が言い渡された。Serebriakov Dmitrii被告(37)は、同市2区アンフー街区にある商業施設Cantavilで3回にわたり総額約1300万ドンの窃盗事件を起こした。
同被告はロシア国内で犯した罪で5年の実刑判決が確定、2013年12月5日から刑執行の予定だったがロシアを出国して逃亡、空路でベトナムに入国した。中南部のリゾート地ムイネーでレストランマネージャーの職についたが店は休業、その後はベトナム国内で多くの職を転々としたという。
2018年11月からは2区タオディエン街区でロシア人女性Dさんと同居を始めた。そのころから同被告はDさんと商業施設Cantavilを訪れるようになったが、一部テナントの管理がずさんなことを知り窃盗を思いついたという。1回目の犯行は2018年11月16日、Xiaomi(シャオミ)製のスマートウォッチ1点(約350万ドン相当)を盗んだ。同被告は犯行を隠蔽するために、防犯タグを取り外した上で商品をバックパックに隠して逃走した。
その翌日、同被告はDさんと再びCantavilを訪れ、予め下見していた家電店に入り、Xiaomi製の防犯カメラ1点(約750万ドン相当)を盗み、タクシードライバーの男に300万ドンで不法転売した。さらに同年11月24日、同被告はDさんとCantavilへ行き、とあるアパレルショップで店員が不在隙を狙ってジャケット1点(約200万ドン相当)を取ってDさんに渡し、支払いをせずに店を出た。すぐに店員が犯行に気づきDさんを取り押さえたが、同被告は店を出てバイクに乗って逃走した。12月5日に公安が同被告を発見、出頭を要請した。公安の調べに対し、同被告は罪を認めた。
Dさんは公安の調べに対し、Serebriakov被告の犯行時に自身が同行したことは認めたが、同被告が窃盗を企てているとは知らなかったとした。捜査の結果、Dさんが同被告の犯行をほう助した証拠はなく、Dさんは刑事罰の対象とはならなかった。
引用元:Phap Luat 7月4日