国営ベトナム電力公社(EVN)は、燃料価格の高騰で発電にかかるコストが上昇したことを受け、2023年の電気料金の引き上げをベトナム商工省に申請した。同社は今年31兆3000億VNDの赤字を計上する見通しだ。
ニュースを受け「誰もが納得できるよう、EVN は損失について明確に説明する必要がある。監査機関による事実関係の検証も必要だ」「ガソリン価格同様、電気料金が値上がりすると、物価も上昇する。国民の生活への影響を最小限に抑えるよう、政府が考慮してくれることを願っている」などの世論が高まっている。低所得者層、学生はもちろん、企業も電気料金の引き上げの影響を懸念している。しかしなかには「石炭、石油、ガスなどの燃料価格は上昇し続けてきたが、電力価格は過去3年間上昇していない。パンデミック禍では電気料金の一部引き下げ支援も行われ、電力業界は尽力してくれた」などの肯定的な声もある。
グエン・ティ・フオン統計総局長は「電力生産者、電力消費者、および人々の利益を調和させるという原則を確保する必要がある。料金の引き上げに妥当な時期は2023 年の旧正月以降と見ている。ベトナムの平均電気料金は現時点で147カ国中101 位にランクされており、他国よりも安値である。2019年3月以降改定されていないが、その間に電気料金が10倍に上昇した国もある。合理的な値上げ率を算出するだけでなく、人々が安心できるよう電気料金体系の透明性を確保する必要がある」と述べている。
編集ライターB?o
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