マンガを使った多言語ツールCOMIGRAM公開
PR「はこぶ」「ひなん」「きゅうしょく」など、仕事・防災・学校などを想定した日本語とベトナム語とマンガ(イラスト)を組み合せた多言語ツール「COMIGRAM(コミグラム)」262種がサイトCOMIGRAMIST(コミグラミスト)で公開中。無料でダウンロードできる。COMIGRAMという名称は、COMIC(マンガ)+COMMUNICATION(交流)+PICTOGRAM(ピクトグラム)の掛け合わせに由来する。
同サイトを運営する合同会社オトナキ代表の水嶋健氏は、「マンガやアニメは海外で若いインターネット世代に親しまれ、日本に増える技能実習生にマッチする」「印象的な絵柄や物語は記憶されやすく語学学習に向いている」とマンガを使った多言語ツールの利点を語る。
水嶋氏は、2012年から2019年にかけて、ホーチミン市を拠点にベトナム生活ブログ「べとまる」を運営。独特な視点の企画が注目を集め、ドリアンの皮を鎧に見立てて街を歩いた記事は、最大手ポータルサイトやテレビ番組で「謎の日本人」として紹介され話題になった。
ベトナムへの恩返しを考える中、ルーツを持つ鹿児島県・沖永良部島に滞在。島内にベトナム出身の技能実習生が100人ほど暮らし、過去には失踪があったと知る中で、現地で開かれた日越交流会に参加。「失踪そのものよりそれが起こるコミュニケーションのない環境に問題がある」と考え、本帰国の後に移住。現在は、島から日本の多文化交流促進に取り組む。
今回、COMIGRAMISTをリリースした経緯についてインタビューを行った。
アナログツールはコミュニケーション向き
――マンガに対するこだわりは?
――どのような使い方を想定している?
――翻訳アプリなどが普及する中で、アナログ的手法をとった理由は?
ベトナムや技能実習生だけが課題じゃない
――2021年1月にVIETJOで記事を掲載しているが、その後の変化は?
「当時のGINO-T(ギノティ)は技能実習生から着想を得た名前でしたが、さまざまな人や現場と巡り合う中で、多文化共生の課題は技能実習生に限らないと知りました。留学生や、ブラジルやフィリピンから移住した方の子ども世代の学校教育。そもそもベトナムも、かつては、難民として多くの方が日本に移っている。また、『相手の母国語を身に付ける姿勢』に価値があり、Tシャツに限らないと考え、現在の”COMIGRAM”に名前を改めました」
マンガでもっと多文化共生!多言語学習!
――今後の展望は?