自分が求める条件に合った物件を探すにはどうしたら良いでしょうか。幸いにもハノイやホーチミン市では、日本語で物件情報が得られるほか、日本語が通じる仲介会社での相談も可能です。
物件の情報を得る
ベトナムには、不動産サービス事業を営む数多くの不動産仲介会社があります。地場企業だけでなく、日本人が対応する日系会社もたくさんあり、言葉の心配なしに物件の紹介を受けることができます。
不動産の空き部屋情報は、宿泊機関の部屋探しとは違い、情報のアップデートが遅い(空いてるように見えてもすでに借り手が付いているなど)ため、直接、仲介会社を訪ねる方がより確実かもしれません。
内覧に行く際のポイント
仲介会社とのやり取りを進める間に気に入った物件があったら、いよいよ内覧に行くことになります。内覧の時間は思ったより短目に終わることが多いので、あらかじめ内覧時に確認すべき点をまとめておきましょう。
①不動産会社との待ち合わせ
内覧に当たっては、仲介会社が車で物件まで同行してくれることが多いですが、内覧予定の物件近くまで直接出向くように指示されることもあります。
内覧先や仲介会社の規定により、身分証明書の提示を求められることがあります、そうした場合は、パスポートを持参しましょう。
なお、内覧後すぐに物件の契約をしたい際は、手付金(通常は1カ月分の賃料)相当の現金を持参するよう促す仲介会社もいます。契約についてはより慎重に進めるべきでしょう。
②内覧時の確認事項
内覧の際は、物件(ユニット)の内部だけでなく、周辺の環境も併せて確認すべき点があります。見ておきたいポイントはざっと次のようなものがあります。
<周辺の環境>
- 近隣から騒音の影響は受けないか?
- 近隣に工事現場はないか?
- タクシー(含む、グラブなどの配車サービス)の乗車が便利か?
- コンビニやスーパーが近くにあるか?
- 周辺の地形状況から冠水の可能性はないか?
<物件の内部>
- 水道の水圧や匂いに問題はないか?……水栓をひねって確かめてみましょう。
- 備品はどんなものが揃っているか?……冷蔵庫や洗濯機などの「白物家電」の有無、テレビやエアコンの状況、食器などの準備状況など
- バスタブにお湯を張れる程度の給湯能力はあるか?(シャワーの水圧や温度は大丈夫か?)……お湯の給湯タンクや湯沸かし器の整備状況など
- ネット環境、携帯電話の接続状況はどうか?……部屋によっては携帯の電波が届かない場合もあります。
<その他>
- 小型家電の準備……電子レンジや湯沸かしポット、ドライヤーやアイロンなど、内覧時に備え付けがなくてもオーナーが用意してくれる可能性が高いですが、借り手に購入を求められるケースもあります。
そのほか注意すべきこと
内覧を入念に行っても、深夜に思わぬところから騒音が聞こえて来たり、近隣の工事現場に頻繁に人が出入りしたりといった事態は得てして起こります。
ベトナムに限ったことではありませんが、賃貸の契約では、住み始めた後には解決しにくい、あるいは対応できないトラブルも起こり得ます。不安な点がある場合は、積極的に仲介会社にお尋ねになることを勧めます。